日本メディアは先ほど、日本政府は次期中國大使に橫井裕トルコ大使(61)を、今年5月にも起用する方向で調(diào)整を進(jìn)めていると報(bào)じた。橫井氏が起用されれば、日本政府は2010年ぶりに「知中派」を中國大使に任命することになる。
中國社會(huì)科學(xué)院日本研究所副所長(zhǎng)の楊伯江氏は本件について、次のように分析した。
日本政府が知中派を起用するのは、中國の「脈」を正確に測(cè)り、効率的かつ効果的な中國との意思疎通を?qū)g現(xiàn)するため、中國と中日関係に詳しい「中國通」の大使を任命する必要があると認(rèn)識(shí)したからかもしれない。歴史的な経緯と現(xiàn)狀のいずれの面から見ても、中日関係には獨(dú)自性と特殊な複雑性がある。日本政府はこれまで、対中外交を他國との外交と同じく処理しようとしてきたが、理想的な結(jié)果は得られなかった。現(xiàn)在は中國問題専門家を大使に起用する、従來の路線に回帰したようだ。丹羽大使よりも先に就任した阿南惟茂氏や宮本雄二氏も知中派として知られる。
橫井氏は中國で豊富な勤務(wù)歴を持ち、中國の狀況と中日関係の歴史および現(xiàn)狀を理解しやすいが、これは橫井氏の政策と姿勢(shì)が親中的であることを意味しない。知中派は、「親中派」とは異なる。まず橫井氏は日本政府の高級(jí)外交官であり、日本の國益を重視し、政府の政策と意図を反映する。ただし橫井氏が中國の狀況と中日関係を理解しているため、対中活動(dòng)の有利な條件を手にしており、中國側(cè)との意思疎通の効果にも期待できる。
次に、世界の主要國の外交には、他國の外交を全體の外交の一環(huán)として処理する流れがある。日本の対中関係の処理も、北東アジア?アジア?世界という全局面の一環(huán)とすることを強(qiáng)調(diào)しており、過去と異なる方針を示している。ある外交官が一國で長(zhǎng)期勤務(wù)した場(chǎng)合、その國に対する特別な深い感情が生まれ、問題を考える時(shí)に全局的な観點(diǎn)が欠如する可能性がある。小泉政権の頃より、日本の外交は中國通に圧力をかけ、中國に「譲歩」しているという口実を設(shè)けた。前の世代の中國通と異なり、橫井氏は日本の外交の全局面から、対中外交を見據(jù)えることになるだろう。
それから、冷戦後(特に21世紀(jì)以降)の日本の外交は、現(xiàn)実主義と実用主義を強(qiáng)めている。國內(nèi)社會(huì)の保守化、政治の右傾化も、対中政策?関係に十分に反映されている。領(lǐng)土係爭(zhēng)や歴史問題などで、日本はかつてないほど強(qiáng)硬な姿勢(shì)を示している。このような國內(nèi)政治の背景、社會(huì)全體の雰囲気、安倍政権の全體的な姿勢(shì)は、大使の対中活動(dòng)に直接的な影響を及ぼす。大使の個(gè)人的な力も重要ではあるが、この大きな背景による影響は避けがたい。大使の交代は重要なことだが、大使が発揮できる力についても「天井」という上限があり、過大評(píng)価することはできない。大使が交代されたからといって、中日関係が一挙改善されると期待してはならない。中日関係の基本的な構(gòu)造と流れに変化がない狀況下、新任大使の中日関係の改善における力を正確に評(píng)価する必要があり、過度に評(píng)価してはならない。
中國大使は、密かに徐々に蓄積するという手段により、中日関係の改善の良好な雰囲気を醸成し、各種交流?協(xié)力の架け橋となることが重要だ。
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」 2016年3月15日