中日の海洋問題がエスカレートを続けている。日本の外務省は21日、中國海警局の船4隻が釣魚島(日本名?尖閣諸島)の海域に「侵入」したことに再度抗議した。また中國海軍の日本海での遠洋演習も、日本メディアが「中國の脅威」を誇張する最新の口実になっている。
日本メディアは21日、釣魚島周辺の「領海」に中國海警局の船4隻が「侵入」したことを受け、外務省の金杉憲治アジア大洋州局長は同日、中國大使館の郭燕公使に抗議し、「即時退去」を求めた。金杉氏は「中國公船による尖閣諸島(釣魚島)周辺の領海への侵入はわが國(日本)主権の侵害であり、斷固として認められない。累次の抗議にも関わらず、中國側が現(xiàn)場の緊張をさらに高める一方的な行動を継続していることは全く受け入れらない」と述べた。
共同通信などの日本メディアはさらに、環(huán)太平洋合同演習に參加した中國の艦艇3隻が、帰國中に宗谷海峽を通過し日本海に入り、東海艦隊の艦艇と合流し「レッドチームとブルーチームに分かれ、対抗を想定し演習を行った」と報じた。中國國防部のウェブサイトは20日、公海での遠洋訓練は世界各國の海軍に共通する手法であり、今回の訓練は特定の國や地域に向けられたものではなく、國際法と國際的な慣例に合致すると表明した。東海艦隊某駆逐艦支隊の許海華支隊長によると、今回の訓練は計畫に基づく定例的なものであり、部隊の長時間?遠距離海上作戦能力の強化を目的としていた。
日本國內では、中國への強硬な姿勢を主張する右翼の聲が高まっている。星槎大學講師で自衛(wèi)隊OBの森清勇氏はJBpressの記事で、中國の東中國海における「攻撃動作など大膽な行為」に対して、日本政府が十分な措置を講じていないと批判した。森氏は、日本は釣魚島に「駐留」することで、「日本領」であることを示すべきだと提案した。記者の古森義久氏は記事の中で、「東中國海で日中が一觸即発の狀態(tài)に陥るなか、日本は釣魚島の駐留など、中國をさらに刺激する行動を避けるべきだ。これは中國の思う壺だからだ。日米は協(xié)力し、南中國海の巡航を強化し、南中國海で中國と領土問題を抱えている國と共に行動することで、中國の東中國海における行動の激化を阻止するべきだ」と論じた。
しかし中國政府は、日本の南中國海での行動への參與を認めない。共同通信は21日、中國の程永華大使が日本政府の高官に対して、日本が米軍の南中國海におけるいわゆる「航行の自由作戦」に自衛(wèi)隊を派遣した場合、中國は日本が「中國の譲れぬラインを越えた」とみなすと表明したと伝えた。報道によると、程氏はさらに「軍事的対抗の可能性を否定しない」と表明し、日米の南中國海における共同防衛(wèi)體制をけん制したという。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2016年8月22日