リオ五輪開催時、市街中心地「サンボードロモ」では、男子団體、女子団體、女子個人、男子個人で金メダルを獨占した韓國のアーチェリーチームの姿が見られた。アーチェリーの分野で韓國が世界的に知られているのは、古代の「射禮」(じゃらい)が韓國の民間に普及していることが大きい。射禮は中國を発祥とするが、儒教文化が韓國に伝わった際、同地でも発展した。
射禮は、春秋時期における士大夫階級が行った戦爭準備の儀式である。儒家においては君子が必ず修めるべきことであり、儒教の儀式として現(xiàn)在も続いている。アジア諸國には今でも射禮の伝統(tǒng)が殘っている。
殘念なことに、王朝が何度も変わるに従って射禮の伝統(tǒng)は中國では失われた。現(xiàn)在まで続いているのは日本と韓國である。近年、伝統(tǒng)文化愛好家がやっとこの伝統(tǒng)を復活させ、北京の歴代皇帝廟で祭事を行っている。