李克強総理は第7回中日韓首脳會議に出席するため、8日に正式に日本を訪問した。中國の総理による正式な訪日は8年ぶり。雙方の共同の努力により、中日関係には現在、大きな改善の流れが生まれている。この流れは得難いものであり、いっそう惜しむべきだ。
中日関係の発展には、不動心が必要だ。中日両國は互いに引っ越しできない隣人であり、長期的かつ健全で安定的な中日関係の発展は、両國と両國民の根本的な利益に合致する。今年は中日平和友好條約締結40周年だ。締約の初心を振り返り、約束を終始守ることで、両國関係の発展は回り道を回避できる。
現在の中日関係の改善は新たなチャンスを迎えているが、複雑かつ敏感な要素もある。雙方は歴史を鑑とし、中日の4つの政治文書の原則と精神を堅持し、4つの原則的共通認識を実行に移し、規則に基づき行動し、歴史問題やその他の敏感な問題を適切に処理するべきだ。
中日関係において、いかに相手國の発展を見據えるかが、一つの重要な課題となっている。中國は平和的発展の道を歩み続ける。中國の発展は日本にとって脅威とならないばかりか、むしろ重要なチャンスである。中國側を「戦略的ライバル」とする狹隘な思想を持つべきではない。中日は対話と意思疎通を強化し、「互いに脅威となるのではなく協力パートナーになる」という共通認識を実行に移すべきだ。日本側はより客観的かつ理性的に中國の発展を見據え、中國側と共に戦略的相互信頼を促進し続け、共に協力とウィンウィンの未來を切り開くべきだ。
中日関係の発展には、長期的な視野が必要だ。中日の協力は現在、新たな歴史的條件とマクロ環境に直面している。國際情勢の深い変化に伴い、中日間の共通の利益も増加を続けている。長期的な目で両國間の互恵協力を見據えることが、非常に必要になっている。
中日は同じく自由貿易の実踐者であり、多くの分野で協力の大きな潛在力を秘めている。今年は中國の改革開放40周年だ。中國は新時代の改革開放の新たな旅路につこうとしており、中日経済?貿易協力は新たな発展チャンスを迎えている。両國は重點分野の協力を強化し、実務的協力の質向上とアップグレードを促すことができる。「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)も両國が二國間?多國間協力を実現するため新たな契機を作り、協力の新たな成長源になる。
中日両國はアジアと世界の重要な國であり、地域と世界の平和?発展を守る責任を共に擔っている。中日関係の良き発展は、地域経済一體化を促し、東アジア経済協力に新しい重要な動力を注ぎ込む。多國間貿易體制を共に守り、開放型の世界経済の建設を促す上で、中日は協力を強化できる。
両國民の根本的な利益を出発點とし、長期的な視野と不動心を持てば、中日関係は必ず新たな発展を実現できるはずだ。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2018年5月9日