このほど、福島県浪江町で生産された蜂蜜から、基準値を超える放射性セシウムが検出された。『韓國時報』は28日、福島産食品の安全性に懸念を示し、日本は韓國のオリンピック選手は東京五輪が提供した食事を食べないと不満をこぼしていると論じた。
日本は食品の放射性物質含有量の基準を1キロあたり100ベクレルとしている。日本の公式研究機関の検査結果によると、福島県浪江町沢上管理耕作組合養蜂部が採取した蜂蜜の放射性セシウム含有量は1キロあたり130~160ベクレルに達していた。
日本の『毎日新聞』の記事によると、この蜂蜜は6月19日に出荷され、7月21日までに駅で73箱販売され、ギフトボックスとして1336セット売られた。生産者は、「販売前の自主検査期間に問題は発覚しなかった。これらの蜂蜜を回収する」とした。
『韓國時報』は28日、福島産の蜂蜜から基準値を超える放射性セシウムが検出されたことを報道し、福島および周辺地區の食品の安全に懸念を示した。記事は、浪江町は原発事故が発生した福島第一原発からわずか12.7キロの場所にあり、放射性セシウムは北西の風に乗って移動したと見られると論じた。
浪江町で生産された上述の蜂蜜製品だけでなく、今年2月22日にも福島県近海で捕獲した魚の體內から基準値を超える放射性物質が検出された。福島近海で捕獲した魚の放射性物質含有量が基準値を超えたのは約2年ぶりとなる。
『韓國時報』の記事によると、日本政府は福島の食品は安全だと何度も主張し、オリンピックでも選手に福島産の食材を提供しているが、一部の代表団は選手に自分で用意した食材を提供することを決めている。
大韓體育會は選手村付近にホテルを借り、21人の栄養士と料理人を派遣し、7月20日から韓國選手に自國の食材で調理した食事を提供している。
米國オリンピック委員會は、都內の米國代表団トレーニング場所付近に食堂を設置し、約33トンの食材を米國から持ってきた。しかし、米國オリンピック委員會は、日本側の食品の安全を懸念しているためだとは明確に示していない。共同通信社は、米國は選手の好きな料理を提供するためにこの方法をとったと報じている。
韓國側のやり方は一部の日本メディアと議員から批判され、丸川珠代五輪相は7月20日、福島の食品は安全であり、韓國は食材を持ち込む必要はないと述べた。これに対し『韓國時報』は、日本側は韓國だけに口出しをし、差別していると批判した。
?中國網日本語版(チャイナネット)?2021年8月2日