12月7日は日本の真珠灣奇襲80周年記念日だ。日本の百人弱の國(guó)會(huì)議員が同日、靖國(guó)神社を集団參拝し人々を驚かせた。歴史と現(xiàn)実がこの日に重なり、間違った歴史観の日本の政界への影響を再び反映した。また日米の「蜜月関係」に覆い隠された歴史の傷が露呈した。(筆者?項(xiàng)昊宇中國(guó)國(guó)際問(wèn)題研究院アジア太平洋研究所客員研究員）

　日本の真珠灣奇襲は太平洋戦爭(zhēng)の勃発を象徴し、多くのアジア太平洋諸國(guó)に深く重い災(zāi)いをもたらし、日本軍國(guó)主義の壊滅を早めた。この重大事件について國(guó)際社會(huì)では早くから定説が形成されており、舊日本軍の奇襲行動(dòng)は歴史の恥辱の柱に打ち付けられている。戦後、日本國(guó)內(nèi)ではこの歴史についてさまざまな角度から回顧が試みられたが、多くは表面に留まるか、悲しみの強(qiáng)調(diào)に浸るか、當(dāng)時(shí)のさまざまな些細(xì)な點(diǎn)からの憶測(cè)に熱中するかだった。いわゆる「反省」の多くも「勇気はあるが無(wú)謀」な行動(dòng)であったとの判斷に留まり、原因を「情報(bào)の研究?判斷ミス」「軍部の獨(dú)斷専行」などとした。

　一部の右翼勢(shì)力にとって、真珠灣奇襲は近代日本の「栄えある時(shí)」だ。靖國(guó)神社にはA級(jí)戦犯が祀られているだけでなく、悪名高い戦爭(zhēng)博物館「遊就館」がある。展示品には、當(dāng)時(shí)の軍國(guó)主義者の「勇ましさ」と「大東亜共栄圏」という古い夢(mèng)への賛美が満ち溢れている。中で再生されるドキュメンタリーは、真珠灣事件は米國(guó)が日本を戦爭(zhēng)に引きずり込むための陰謀だったとした。そのため靖國(guó)神社は以前、米國(guó)からも警戒された。オバマ政権は當(dāng)時(shí)、公然と不満を表した。「遊就館」は米國(guó)の圧力を受け米國(guó)を批判する內(nèi)容を削除した。

　米國(guó)國(guó)內(nèi)は今も日本という同盟國(guó)に複雑な気持ちを持っている。戦艦アリゾナの數(shù)少ない生存者の一人、米國(guó)人のルー?コンター氏（100）はこのほど日本メディアの取材に応じ、戦艦アリゾナが攻撃を受けた時(shí)に近くにいた戦友が次々と犠牲になった慘狀を振り返った。「攻撃は4年間の戦爭(zhēng)のうち、たった3時(shí)間半の出來(lái)事だが、一生忘れられない」「日本の行為は絶対に正當(dāng)化されるべきではない」

　米國(guó)は第二次大戦後、日本を反共産主義とソビエトけん制の前線基地にするため、日本の戦爭(zhēng)責(zé)任と軍國(guó)主義勢(shì)力について徹底的な清算を行わなかった。むしろ軍國(guó)主義分子と切っても切れない関係を持つ保守勢(shì)力の政権運(yùn)営を支えた。これは日本が侵略の歴史と正確に向き合うことのできない重要な根源となった。米國(guó)側(cè)はその責(zé)任から逃れられない。

　真珠灣事件からすでに80年になるが、日本國(guó)內(nèi)では侵略の歴史を否定?美化する消極的な言行が依然としてやまず、軍國(guó)主義思想が時(shí)おり浮上する。日本の政治は近年、右傾化のペースを上げている。右翼勢(shì)力が強(qiáng)く強(qiáng)軍?戦備を働きかけ、軍事安全政策が絶えず「専守防衛(wèi)」の方針と「平和憲法」の拘束を突破している。同時(shí)に日本は外交面で地政學(xué)的競(jìng)爭(zhēng)に夢(mèng)中になり、遠(yuǎn)交近攻の策を弄し、かつての日本を彷彿とさせている。

　警戒すべきは、日本の右翼?保守勢(shì)力の臺(tái)灣問(wèn)題に関する認(rèn)識(shí)と間違った歴史観が同じ流れをくんでいることだ。安倍晉三氏ら右派政治家は臺(tái)灣問(wèn)題をめぐり、いわゆる「安全の脅威」を極力喧伝し、「臺(tái)灣の有事は日本の有事」と叫んでいる。その根底にあるのは、「大日本帝國(guó)」による臺(tái)灣植民地支配という古い夢(mèng)だ。日本による百年前の中國(guó)侵略戦爭(zhēng)は「満蒙は日本の生命線」という説を根拠とした。今日の日本でも一部の人物が「臺(tái)灣は日本の生命線」と稱(chēng)し、中國(guó)人から強(qiáng)く警戒されている。

　歴史を忘れてはならない。「アリゾナの涙」は現(xiàn)在も毎日10リットルのペースでゆっくり漏れており、完全に排出を終えるまであと500年かかる。世界は日本の右翼勢(shì)力の不穏な動(dòng)き、日本の軍事安全政策の調(diào)整と変化について強(qiáng)い警戒を維持する必要がある。軍國(guó)主義の復(fù)活を決して認(rèn)めてはならない。

「中國(guó)網(wǎng)日本語(yǔ)版（チャイナネット）」2021年12月8日