何京盛＝文?寫(xiě)真

　美しく、神秘的な魅力に満ちた新疆ウイグル自治區(qū)（以下新疆）。昨年、私は幸運(yùn)にも再びこの地に帰ってくることができた。「帰ってきた」と書(shū)いたのは、新疆の人々の溫かい心が、まるでふるさとのぬくもりのように感じられたからだ。彼らは本當(dāng)に信頼と尊敬に値する、愛(ài)すべき人々である。

　私にとって新疆の地を踏むのは今回で２度目だ。前回とは異なり、今回の目的地は新疆南部に位置するカシュガル（喀什）地區(qū)とクズルス?キルギス（克孜勒蘇柯?tīng)柨俗危┳灾沃荬扦ⅳ辍⑼ㄩv地を中心に新疆を巡った。

カシュガルで出會(huì)った笑顔

　「カシュガルを訪れずして新疆に行ったことにはならない」とよく言われる。新疆のカシュガル地區(qū)は、シルクロード経　済ベルトの中核エリアの南疆に位置する重要なハブとして地理的優(yōu)位性にとりわけ恵まれており、カザフスタン、パキスタン、タジキスタンなど８カ國(guó)と國(guó)境を接し、クンジュラブ（紅其拉甫）、カラス（卡拉蘇）、トルガルト（吐?tīng)栨靥兀ⅴぅ毳饱伐濂骏啵ㄒ翣柨耸蔡梗ⅴ伐濂肟崭郅趣いξ澶膜沃匾蕦澩忾_(kāi)放のための通関地を有している。かねてより「五つの通関地から８カ國(guó)に通じ、シルクロードで歐州にまでつながる」と稱(chēng)されるこの地は、中國(guó)にとって西に開(kāi)かれた重要な窓口であり、中國(guó)と中央アジア、南アジア、西アジア、さらには歐州を結(jié)ぶ往來(lái)が盛んな國(guó)際的ルートでもある。

　空港を出ると空気の匂いが変わったように感じられ、通り沿いの店の看板に書(shū)かれたウイグル語(yǔ)にとりわけ親しみを覚えた。宿泊したホテルはカシュガル舊市街の辺りで、通りや路地を歩いて現(xiàn)地の雰囲気を身近に感じることができ、とても便利だった。スマホのカメラで路地を撮影していると、通りすがりの男性や女性、子どもたちが笑顔で迎えてくれた。また、大きな石の上に座ってゲームをしていた２人の幼い男の子は通り過(guò)ぎようとする私を見(jiàn)るや、彼らの方から聲を掛けてくれたので、この素晴らしい瞬間を記録したいと思い、一緒に寫(xiě)真を撮った。さらに、通りの両側(cè)には商売を営む人々が小さな店を開(kāi)いていた。少數(shù)民族の服を売る店、玉を売る店、ナン（円盤(pán)狀のパン）を売る店、ザクロジュースを売る店など何でもそろっていて、新疆は本當(dāng)にあちこちにバザール（ペルシャ語(yǔ)で市場(chǎng)という意味）があるのだなと感じた。

　楽器店の前では年をとった２人の男性が伝統(tǒng)的な弦楽器を演奏していた。のんびりと楽器を弾きながら歌う２人の姿は実に美しく、安らかなものだった。その歌聲とともに、私はその日の旅程を終えた。

　翌日早朝、カシュガルの舊市街への好奇心から、私は早起きして再び路地に入り、最も現(xiàn)地の雰囲気を感じられるものを探し求めた。路地の奧まで歩いていくと、近くで笑い聲が聞こえた。そこでは、子どもたちがかくれんぼをしていたのだ。私は駆け寄り、「今日は學(xué)校に行かなくていいの？」と聞くと、その中で一番幼そうな男の子が、「今日は週末だよ！　休みだから行かなくていいんだ。楽しいよ」と答え、そして私に「おじさんは楽しい？」と聞いてきた。「おじさんも楽しいよ」。私がそう答えると、子どもたちはさらに「おじさんはなんで楽しいの？」と聞いてきたので、「みんなが楽しんでいるのを見(jiàn)たから、おじさんも楽しいんだよ」と言うと、その場(chǎng)にいた全員が笑った。大都市の騒がしさの中では、このような心觸れ合う素樸な會(huì)話はめったにない。私は子どもたちを急いで呼び戻し、おじさんが寫(xiě)真を撮ってあげるよと言った。子どもたちの無(wú)邪気な笑顔、そして澄んだ目がいかに美しいか、読者の方々にもぜひ寫(xiě)真を通じて感じてほしい。

真っすぐな心のウイグル族の生徒

　次に訪れたのは、クズルス?キルギス自治州アクト（阿克陶）県の雪松中學(xué)（中高一貫校）だ。この學(xué)校は同県のペアリング支援を擔(dān)當(dāng)する江西省が１億２２００萬(wàn)元の建設(shè)資金を全額拠出した特色あるモデル校。同校は江西省の文化資源の強(qiáng)みと現(xiàn)地に來(lái)て教育支援をする教師の経験を生かし、積極的にアクト県で文化活動(dòng)を行っている。陶蕓、朗読、切り紙細(xì)工などのサークルを設(shè)けて中國(guó)の伝統(tǒng)技術(shù)と中國(guó)の歴史?文化の要素を取り入れ、活気と趣きのあるサークル活動(dòng)を通じて生徒たちが學(xué)び、楽しく伝統(tǒng)を受け継ぐことができるようにし、全方位的かつ多角的に教育手段を広げている。

　ここの生徒たちは熱心な上に多蕓多才で、さまざまな言語(yǔ)で簡(jiǎn)単なあいさつをすることができた。合唱部の男の子は私が日本から來(lái)たと知ると駆け寄ってきて、私の手を取りながら「日本人を間近で見(jiàn)るのは初めてなんだけど、こんな感じなんだね！僕は本當(dāng)に日本が好きで、小さい頃から日本のアニメを見(jiàn)ていて、日本の子どもが野球をしているのもテレビで見(jiàn)たことがあるよ」と言った。その男の子の純真な瞳からは、外の世界への憧れと同時(shí)に、私への尊重と友好の気持ちが感じられた。別れ際、彼はずっと私の手を握り、抱きしめてくれた。「大人になったら、あなたに會(huì)いに日本に行くよ。また今度新疆に來(lái)る機(jī)會(huì)があったら、必ず教えてね。羊肉の串焼きをごちそうするから」。そのあどけなく澄んだ聲は、今も耳に殘っている。

通関地での忘れられない出會(huì)い

　冒頭で、今回の新疆訪問(wèn)の目的は「通関地を中心に新疆を巡る」ことだと書(shū)いたが、通関地での中國(guó)や外國(guó)のビジネスマンやトラック運(yùn)転手との出會(huì)いは、私にとって貴重な経験だった。特に印象的だったのは、クンジュラブ通関地の中國(guó)?パキスタン経済回廊で出會(huì)ったパキスタンのビジネスマンたちだ。そのうちの一人である40歳くらいのビジネスマンは流ちょうな中國(guó)語(yǔ)を話し、中國(guó)とパキスタンを20年近く行き來(lái)しているそうで、「私は中國(guó)が大好きです。この肥沃な土地は無(wú)限のビジネスチャンスを與えてくれました。また、長(zhǎng)年新疆の人々の優(yōu)しさに觸れる中で、中國(guó)を第二のふるさとと感じるようになりました」と語(yǔ)っていたのが印象的だった。

　イルケシュタム通関地に到著したとき、トラックから降りて「ドライバーハウス」で休憩している４人のウズベキスタン人の運(yùn)転手が目に止まった。たくましい體としっかりとした歩き方から、彼らがとても健康で、働き者であることが分かる。あいさつをしようと近づいたが、あいにく英語(yǔ)が通じなかったため、身ぶり手ぶりで意思疎通をするしかなかった。

　そこで運(yùn)転手の一人に彼の大きなトラックに乗せてもらえないかとお願(yuàn)いすると、彼は大いに歓迎してくれた。トラックは家代わりであり、中國(guó)とウズベキスタンの経済的往來(lái)と友好交流のために物資を輸送していると簡(jiǎn)単な英語(yǔ)で教えてくれた。運(yùn)転席の後部を見(jiàn)せてもらうとベッドになっていて、疲れて眠くなるとそこで寢るのだという。「一帯一路」のドライバーたちの笑顔からは、誠(chéng)実さが感じられる。私は心の中で、お疲れさまですと言った。また、別れ際には親指を立てるサインとともに、「安全に気をつけてくださいね」と言った。彼に言葉が通じたかどうかは分からないが、私の思いが伝わっていたらと願(yuàn)っている。

　今回の旅では、新疆の経済?社會(huì)の発展の活力と、天山山脈の南北の至る所で見(jiàn)られる穏やかで平和な雰囲気が深く印象に殘った。愛(ài)すべき人々に出會(huì)い、數(shù)多くの美しい景色を目にし、たくさんのグルメを味わい、さまざまな民族の伝統(tǒng)文化や風(fēng)習(xí)、人情に觸れることができた。最後に、この素晴らしい土地に、この言葉を送って本稿の締めとしたい。「また帰ってくるよ、新疆！」

「人民中國(guó)」より　2024年3月22日