林國(guó)本
先般、中國(guó)安徽省の合肥市で行われた中國(guó)サッカーチームとタイ青年チームとの試合で中國(guó)チームは1対5で敗れ、これがキッカケとなって中國(guó)サッカー界に新たな動(dòng)きが現(xiàn)れた。
まずは一部サッカー?ファンが試合終了後、中國(guó)側(cè)の選手控え室の近くに押しかけヤジを飛ばし、その後、一部新聞のスポーツ欄に中國(guó)チームの敗退についての論評(píng)が現(xiàn)れた。大方の見(jiàn)方では、それ以前にオランダチームに1対2で敗れはしたが、これはファンの心理的許容限度から見(jiàn)て、受け入れられるものであったのか、これといった動(dòng)きは見(jiàn)られなかった。しかし、タイとの試合では、何人かの前世紀(jì)90年代生まれの選手もいて、それほど強(qiáng)くはないと思っていた相手にこてんぱんにやられたのだから、ファンにとってはショックだったに違いない。イライラしたファンたちは中國(guó)チームのカマーチョ監(jiān)督(スペイン人)の能力をも疑い始めた。
中國(guó)サッカー界はイギリス、オランダ、セルビアなどからナショナルチームの監(jiān)督を招請(qǐng)して來(lái)たが、ごく少數(shù)のもの以外、あまり成果をあげるに至らなかった。原因はどうも中國(guó)のサッカーについて深く知らず、自己流を貫こうとしたことにある、と見(jiàn)られている。また、やれドイツのサッカーに學(xué)べ、やれブラジルのサッカーに學(xué)べ、スペインのサッカーに學(xué)べと言って、異なったスタイルの間で揺れ動(dòng)き、みずからのスタイルを構(gòu)築するに至らなかった。
中國(guó)ではほとんど毎日のように世界の強(qiáng)豪の試合の模様がテレビで放映され、サッカーファンの人數(shù)も多いので、サッカーの試合は注目の重點(diǎn)となっている。そして、いくらか進(jìn)歩はしたものの、ずっと戦績(jī)がパッとせず、二流チームといわれつづけている中國(guó)チームに対する不満がうっ積していたところにこの負(fù)けいくさとなったからたいへん、サッカー主管部門は冷靜に対処することに努めはしたが、スポーツ記事には「象が竜を打ち負(fù)かした」といった表現(xiàn)も出てきて、不満がだんだんとふくらんでいくかに見(jiàn)えた。サッカー主管部門は、カマーチョ監(jiān)督に対する解約を明らかにし、その話し合いに入っている。
中國(guó)のスポーツ界は全般的に見(jiàn)て、オリンピックなどで上位を占めるに至っているが、サッカーなどのボールゲームはどうも思うとおりには進(jìn)歩が見(jiàn)られないというのが現(xiàn)狀である。同じアジアでも日本のサッカーは中國(guó)より進(jìn)歩しているし、中央アジア、中近東のチームも中國(guó)より強(qiáng)くなっている。
私見(jiàn)では、今回の出來(lái)事は、中國(guó)のサッカー界にとっては、苦境から脫出するキッカケになると見(jiàn)ているが、そのためには中國(guó)人の體質(zhì)に合ったサッカーのスタイルを構(gòu)築する必要がある。卓球、バドミントン、飛込みなどは獨(dú)自のトレーニング法を編み出して、好戦績(jī)を示しているではないか。もちろん、個(gè)人のプレーを主とするものと、イレブンのコンビネーションを必要とするサッカーとは異なるところもあろうが、このあたりで中國(guó)の特色のあるサッカーのトレーニング法を編み出して中國(guó)チームのレベルアップをはかることを考えてはどうか。サッカー?ファンの1人としていつもこのことを考えている。
「中國(guó)網(wǎng)日本語(yǔ)版(チャイナネット)」 2013年6月28日