陜西省珍稀野生動物搶救飼養研究センター(希少野生動物救助飼育センター)は5日、7月に誕生した赤ちゃんパンダの「名前公募」「里親募集」「ネーミングライツ募集」活動をスタートさせた。野生動物保護事業に対する中國國民全體の意識を高めることが目的。人民網が伝えた。
同センターで飼育されているジャイアントパンダ「欣欣(シンシン)」が7月18日、赤ちゃんパンダを無事出産した。陝西省で今年初めて誕生したこの赤ちゃんパンダは、體重192グラムのメス。飼育擔當者による懸命なケアのお蔭で、赤ちゃんパンダは、死亡率の高い誕生直後の時期を無事乗り越えることができた。
今回の名前公募?里親募集イベントは、2段階に分けて行われる。第一段階は9月5日から10月8日までで、赤ちゃんパンダの名前を社會各界から広く募集する。選考の結果、採用された「名付け親」には報奨が與えられる。第ニ段階では、一定の生育段階あるいは一生涯にわたるパンダの飼育?研究に対する資金援助を、個人?団體(企業)から広く募集する。パンダの飼育経費は年間10萬元(約163萬円)前後、研究経費の額はケースバイケースという。
パンダの「里親」には、「年間里親」と「終身里親」の2種類がある。「年間里親」の場合、期間は最低1年以上で、里親期間中はパンダの生育狀況を知る権利や會いに行く権利が與えられる。また、センターは「パンダ里親リスト」の記念プレートを目立つ場所に掲げ、各里親に「栄譽証」を発行する。「終身里親」になるには、5年間分以上のパンダ飼育費もしくは研究費を一度に出資する必要がある。「ネーミングライツ」は、パンダの「終身里親」になった上で、さらにジャイアントパンダ科學研究プロジェクト経費に賛助金を提供することで、パンダの命名権が取得できるというもの。今回の一連イベントは、野生動物保護に関心を持つ善意ある人々に、同事業に直接參與するチャンスを提供している。
「人民網日本語版」2013年9月6日