暴走するBMWをパトカー5臺(tái)とヘリコプターが追跡する。先日、まるで映畫のワンシーンのような情景がアメリカで繰り広げられた。主人公は18歳の中國(guó)人留學(xué)生であった。中國(guó)中央テレビの報(bào)道によると、現(xiàn)地時(shí)間の20日夜8時(shí)半頃、安徽省合肥出身の留學(xué)生、周氏がロサンゼルス警察とカーチェイスを展開したと伝えた。7.5萬ドルの保釈金を払ったとしても、逃走罪や危険運(yùn)転致死傷罪などの重罪に問われる可能性があり、成立すれば懲役16ヶ月から3年の判決を受けることになる。
この學(xué)生は「止まらなければいけないことを知らなかった」と弁解しているが、説得力に大きく欠ける。しかも歳は若いが、昨年12月にも無免許運(yùn)転で警察に拘束された前科をもっていた。遠(yuǎn)く海の向こうでこの事件を知った両親はどんなに心苦しいことだろう。
近年、留學(xué)生が違法運(yùn)転をするという例は少なくなく、パトカーで連行される際に愛車の前で「記念撮影」を行い、しかも「若いころに父親がどれだけクレージーだったか見せてやる」などとネットつぶやいて捕まることを誇らしげにする學(xué)生もいたというから驚きだ。
こうした若者の行動(dòng)は當(dāng)然奨勵(lì)することはできないが、多くの若者が違法運(yùn)転を自分の能力や格好良さをひけらかす手段としており、心理學(xué)的には反抗期における成長(zhǎng)の焦慮であるとされている。60年代以降、違法な運(yùn)転行為は歐米や日本でも流行し、「暴走族」と呼ばれる集団が生まれた。暴走は彼らの身分の標(biāo)となり、大きなエンジン音とともに彼らの心のうちに潛む苦悩を発散させ、個(gè)性を見せ付ける最適の媒體となった。生活が長(zhǎng)閑過ぎるのか、刺激が足りないのか、裕福な家庭に育った子どもが違法運(yùn)転に走る場(chǎng)合が多く、暴走を通じて親や社會(huì)に対する反抗を表現(xiàn)する。どこの國(guó)の「暴走族」であれ、幼稚な自慢をするのをやめ、それが決して格好良い行為ではないということに早く気づいてもらいたいものだ。
「中國(guó)網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」 2014年3月1日