中國人は一般的に思いを內(nèi)に秘めるタイプが多い。戀をしている時(shí)などもとても謙虛で、他人に自分の戀人を見せびらかすようなことはしない。その方が戀が長続きするとも考える。しかし、今年23歳になる林風(fēng)（ミドルネーム）さんの場合、ミニブログ上で彼女の寫真を見せびらかせば見せびらかすほど、彼女はより「輝く」存在になっていった。

「僕の毛布を取らないで」、「彼女が眠くなった」、「彼女がご飯を食べなくなった」…。戀をして１年になる林風(fēng)さんは、ミニブログで彼女の寫真や出來事を詳細(xì)に公開した。彼女は髪は長く、前髪が綺麗に整い、肌は白紙のごとく白く、目は顔の半分ほどの大きさで、體は線だけで描かれていた。それはまるで日本のアニメにでてくるような姿だった。

「まず風(fēng)景寫真を撮って、そこにソフトを使って彼女の絵を書き足すんです。私は日本風(fēng)のタッチが好きなので、彼女の姿も日本風(fēng)なのです」と林風(fēng)さんは彼女のことを紹介した。

ネット時(shí)代が到來し、今や人と人との交際はほとんどネット上の「架空」の交際に置き換えられ、林風(fēng)さんは「二次元彼女」と真剣な戀愛をするようになった。

「二次元彼女」の存在によって、彼には７萬人のフォロワーが生まれた。２月14日のバレンタインデー當(dāng)日、カメラに向かって「恥ずかしそうに」頬を赤くしながらプレゼントを見せる彼女の寫真がブログに上げられると、數(shù)千人のネットユーザーからは「彼女可愛い」、「羨ましすぎて憎い」などのコメントが寄せられた。自分の絵が「複雑な心境も捉えた現(xiàn)実味がある絵だから」と林風(fēng)さんは考える。

林風(fēng)さんは「彼女」と雲(yún)南に旅行に行ったり、バレンタインデーを一緒に過ごしたり、時(shí)には家でラーメンを啜りながら映畫を見たりした。酔っ払って怒り出すこともある。しかし、現(xiàn)実の生活では林風(fēng)さんに彼女はおらず、彼の想像の世界のこうした細(xì)かなシーンは見た一部のネットユーザーは、とても「寂しそう」だとつぶやく。

「寂しい」は林風(fēng)さんの作品で最も出現(xiàn)率の高い言葉だ。彼はかつて「寂しさに包まれ、その中に埋もれ、ほとんど溺れ死んでいる。寂しさの中から少し希望が見えた」とコメントしたことがある。