そんなおしゃれな韓國の宇宙人に比べると、中國の作品に登場する宇宙人は少々お粗末なイメージを受ける。映畫「霹靂貝貝」に登場する貝貝に超能力を授けた「宇宙人」は、単に役者が白銀の衣裝を身にまとっただけで、映畫「長江7號」に登場する宇宙人「7仔」はペットというイメージが強く、大人のハートをつかむことはなかった。
雑誌「科幻世界」の姚海軍副編集長は、SFは完全なる幻想世界というわけではなく、一定程度現実性を帯びており、宇宙人の塑像はその時置かれている社會文化的背景と関係していると語る。さらに同氏は、中國では純宇宙人をテーマにした映畫作品は少なく、科學をテーマにした作品はさらに少ないため、中國の青少年が學校以外の場で科學の知識に觸れるチャンスが乏しいと指摘。「科學をテーマにした作品はより重視されるべきだ」と主張した。
「星から」が中國で人気を集めた理由はストーリーや內容が面白いというだけではなく、その宣伝戦略にも重要なポイントがある。「今の若者はネットに大きく依存しており、『星から來たあなた』はネット上での広告宣伝に成功したことが大きい」とあるドラマ愛好家は語る。
実は「星から」の韓國での視聴率はさほど高くはない。しかし、中國に渡ったとたんに「大爆発」した。その理由として、「中國の動畫視聴サイトの普及と発展、そして中國人のドラマ視聴ルートの変化によるところが大きい」と専門家は分析している。
「星から來た中國人」が制作される可能性について張院長は、「中國でも人間の良き品格と中國の伝統文化を體現した宇宙人作品があって良いと思う」と述べ、姚副編集長は、「作者には制作過程において創意工夫を凝らし、他の作品との差別化を図らなくてはならない」と語った。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2014年3月12日