長江流域の生態環境保護の活動狀況に関する國務院の報告が7日、第13期全國人民代表大會常務委員會第29回會議で審議された。生態環境部の黃潤秋部長が國務院から受託し報告した。報告內容は下記の通り。
長江経済ベルトの経済は健全な発展を維持し、発展における保護、保護における発展を実現した。
瞿塘峽の絵に描いたように美しい風景。撮影 新華社記者?王全超
長江流域の水質優良斷面の割合は昨年96.7%にのぼり、全國平均水準を13.3ポイント、2015年を14.9ポイント上回った。本流全線が初めてⅡ類水質に達した。劣Ⅴ類斷面の割合は2015年より6.1ポイント下がった。
長江流域の生態環境保護の成果?効果は顕著だ。沿線の省?直轄市は長江の「10年禁漁」を徹底し、重點水域の漁船?漁師の退去を終えた。累計で11萬隻の漁船、22萬8000人の漁師が退去した。
情報によると、殘りの漁船と漁師の退去は今年上半期に完了する予定。禁漁後、長江スナメリなどの象徴種の出現頻度が上がった。
「微笑み大使」と呼ばれる長江スナメリが群れを作った。撮影 新華社記者?肖蕓九
汚染対策について、全面的に長江本流、9本の主要支流、太湖の河川へ流れ込む汚染排出孔の數の徹底調査を開始した。河川へ流れ込む汚染排出孔が計6萬292カ所見つかり、それまで把握していた數の約30倍に増加した。長江経済ベルトの都市部人口密集地の危険化學品生産企業の558社の移転及び改修を終え、達成率が97.2%にのぼった。長江沿いの化學工業企業の228社の移転?改修?閉鎖が完了し、うち長江から1キロ範囲內の立ち遅れた化學工業生産能力のすべてが淘汰された。農業を発生源とする汚染の抑制について、全県で農村生活環境改善プロジェクトを推進し、農村生活ゴミ収集?輸送?処理を展開する行政村の割合が98%以上になった。化學肥料及び農薬の減量及び効果拡大を推進し、農業を発生源とする汚染の対策を強化した。同時に、水運汚染対策を強化し、長江経済ベルトの港灣船舶による新エネルギー及びクリーンエネルギーの使用を持続的に促進した。
長江流域の生態環境保護には積極的な進展があったが、基礎が弱く、これまでの負の蓄積が多い。水の生態問題は依然として長江流域の最も主要な問題であり、長江の保護?修復は任重くして道遠しだ。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2021年6月8日