20年に渡る研究によると、気候変動の激化により世界で毎年500萬人超が異常な高溫もしくは低溫で命を落としており、かつ高溫による死者が増加傾向を示している。7日に「The Lancet Planetary Health」に掲載された同研究は、2000?19年の世界の750カ所の死亡率と気溫のデータを分析した。この期間中、世界の気溫は10年毎に0.26度のペースで上昇した。
研究者によると、世界の毎年の死因の9.4%が極端な低溫もしくは高溫で、10萬人中74人が命を落とした計算だ。気候変動により、今後も気溫と関連する死者が増加する恐れがあるという。
研究は、過去20年で極端な低溫による死者は高溫を上回ったが、高溫関連の死者が過去20年で0.21%増加し、低溫が0.51%減少したと指摘。研究者は、地球溫暖化によりこの流れが続く可能性があるとした。
研究によると、アジアでは260萬人が気溫関連の疾患で命を落とした。アフリカは120萬人、歐州は83萬5000人。過去20年で、米國では異常な気溫により17萬3000人が死亡した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2021年7月9日