中國は14日に太原衛星発射センターで「長征2號丁」ロケットを使い、1基目の太陽探査科學技術試験衛星「羲和號」を打ち上げた。
同衛星は世界初の太陽Hα線光スペクトルイメージング探査を実現する。太陽爆発源エリアの高品質観測データの空白を補い、中國の太陽物理學の研究能力を高める。これは中國の宇宙科學探査及び衛星技術の発展に対して重要な意義を持ち、中國が正式に太陽探査の時代に入ったことを意味する。
國家航天局地球観測?データセンター主任、高分解能地球観測重大特別プロジェクトチーフデザイナーの趙堅氏は、「羲和號は中國の太陽探査ゼロのブレイクスルーを実現した。これは中國が正式に太陽探査の時代に入ったことを意味する。中國の太陽探査の國際協力及び交流の新局面を切り開き、中國の太陽物理學研究の國際的な地位を大幅に上げる」と述べた。
衛星は軌道上を運行中に、太陽フレアとコロナ質量放出の光球及び彩球の様子を観察し、太陽爆発源エリアの動的特徴と觸発メカニズムを探る。同時に暗條の形成及び変化プロセスの彩球の様子を探査し、その太陽爆発との內在的な関連性を明らかにする。さらに太陽全表面のHα線ドップラー速度分布を調べ、太陽低層の大気動力學的プロセスを研究する。「太陽爆発の內側から表面までのエネルギー伝達の全プロセスの物理モデル」などの科學問題の解決に重要な支えを提供する。
?中國網日本語版(チャイナネット)?2021年10月14日