中秋節を14日にひかえ、月餅の手作り情報がネット上で人気を呼んでいる。多くのウェブ利用者が今年、自家製の月餅で中秋節を祝う予定だという。「新華網」が伝えた。
雑誌社で編集を擔當するヤンさんはすでに、牛脂?小麥粉?堅果などの材料をそろえた。家で作ったできたての月餅を、夫と一緒に食べるつもりだ。「これまでは買った月餅を食べていたけれど、ありきたりで味気なかった。今年は初の中秋節休暇で時間もあるし、自分で作ってみるつもり。月餅を自分で作るなんてロマンチック。自家製の月餅をプレゼントすると友達にも約束しています」。
ネット上では、「自家製月餅の作り方」や「寫真でわかる月餅レシピ」などといったスレッドに人気が集まっている。月餅レシピをネット上に紹介しているブロガーは、「私の作る月餅はシンプルで、食品工場で作られた月餅やスーパー?ホテルで売られている月餅ほど凝ったものではない。最近の月餅は、大きさはだんだん小さくなり、値段はだんだん高くなる傾向にある。豪華な外裝や一緒に詰める茶?酒などに、過度の精力や財力を、メーカーが費やすからだ」と指摘する。
多くのウェブ利用者に共通するのは、月餅の価格が年々上がっているのに、口に合うものがなかなか見つからないという聲だ。家族と一緒に月餅を作れば、過剰包裝で環境をいためることもないし、経済的でもある。昔ながらの中秋節の雰囲気を味わえるという利點もある。
ネット上では、自家製の月餅を安い値段で売ろうという人も現れている。専門家はこれに対し、「自家製食品は衛生基準に達していないことが多いので安易に購入するべきではない」と注意を呼びかけている。ただ自家製の月餅の販売者は、「自分の腕前を見せたいだけなので、売れても売れなくてもいい。中秋節に月餅を作るという昔ながらの雰囲気をみんなで味わいたい」と売り上げにはこだわらない様子だ。
「人民網日本語版」2008年9月11日 |