國務院が2003年に公布した「結婚登記條例」により、結婚前の身體検査を強制しなくなってから、結婚前の身體検査を受けることは、「ワケあり」カップルとみなされるようになった。検査を受けるカップルの數は急速に減少し、検査を受けないことが當たり前になった。杭州では「婚前身體検査の危機」を迎えるとともに、別のタイプの婚前検査「結婚前の相性診斷テスト」が大流行している。「中國新聞網」が伝えた。
近年の離婚率の増加に伴い、結婚を考える若いカップルが、パートナーとの結婚の相性に注目するようになっている。今、結婚ブームを迎えている80後(1980年代生まれ)たちの多くが、「結婚前の相性診斷」テストを受け、お互いの性格が合っているか、円満な家庭を築くことができるかを判斷することを希望している。
杭州市で働く範さんは「彼とはもう3年の付き合いになるけど、いつも些細なことで喧嘩ばかりしているの。結婚のことも、ずるずる先延ばしにしちゃうのよね。ちゃんと理性的に考えなきゃいけないと思っているわ」と、自分の結婚について話す。彼女はまず「結婚相性判斷」テストを受けるつもりだ。「結婚は人生において大事なこと。育った環境も、性格も全然違う人と一緒に暮らすのだもの。結婚前に2人の相性が合っているか知るべきだと思う。結婚後、もしものことがないように、結婚相性テストはとても重要だと思う」と話す。
汪さんは、自分の息子が「結婚相性診斷テスト」を受けることに賛成でもあり、心配でもある。結婚生活は何十年も続くもので、その間の山あり谷ありの人生を共に乗り越えていくのが夫婦というものだ。相性だけが幸せの要素ではない。「結婚相性診斷」は一つの參考となるにすぎない、というのが汪さんの意見だ。夫婦の相性によって結婚生活における幸せがすべて決まるわけではないし、結婚の失敗の理由にも成り得ない。
この「結婚相性診斷」がここまで大流行している現象に対し、心理學者は、「婚前に相性診斷あるいは心理テストを受けることは、社會の進歩といえるだろう。だが、盲目的に信じてはいけない。結婚生活に影響する要素は非常に多く、相性だけでは判斷できない。また、人の性格もずっと同じなわけではない」とし、「結婚相性診斷は本來、お互いの性格、長所や短所を良く知るためのものだ。結婚後の家庭生活においても悠々とした態度で、仲違いを避け、幸せな結婚生活を求めることが重要だ」と述べている。
「人民網日本語版」 2008年10月14日 |