中國伝統醫薬(漢方醫薬)の世界文化遺産登録申請の評定結果は數カ月先にも発表されると予想されている。全國政協委員を務める南京中醫薬大學中醫薬文獻研究所の王旭東所長は11日、漢方醫薬が世界文化遺産リストに入った場合、中國政府は世界遺産登録申請時の承諾を履行し、漢方醫薬の文化伝承?発展を保護するための法律を立法化するだろうと述べた。
漢方醫薬世界文化遺産申請委員會専門家チームのメンバーである王所長は、世界遺産に今回登録申請した漢方醫薬の內容は、人々の一般的理解とはかなり異なるものだと指摘する。申請內容に組み入れられたのは、漢方醫文化、価値観、認知方法に対する保護?伝承で、鍼灸、グアシャー、薬のせんじ方など特定の漢方醫學技巧に対応するものではないという。
王所長は、今回の世界遺産登録申請が承認されると、國家は漢方醫薬文化?伝統技巧を保護するための法律の立法化を早急に進めるだろうとの見方を示した。ただ、世界遺産として承認されるか否かについて懸念事項があるとも指摘する。中國伝統醫薬文化の精神が忘れ去られ、極端な西洋化に傾いているという現狀について明確で詳細な陳述が行われていないことが、審査委員會に「保護がどうしても必要か?」という疑問を抱かせる恐れがあるという。
「人民網日本語版」2009年3月12日 |