中國青少年研究センターはこのほど、「中國都市部における一人っ子の人格形成の現狀および教育に関する調査」の結果を発表した。このうち、家事労働に関するアンケート調査の結果、家事を「たまにする」學生は82.1%、「したことがない」は14.3%、「いつもしている」は3.6%だった。現在アルバイトをしている、あるいはアルバイトをした経験がある北京?上海など14都市の大學生を対象としたアンケートでは、アルバイト中は非常に真面目に働くが、家では怠慢で、家事をしないと答えた學生は40.98%に達した。
社會學専門家によると、アルバイトをしている大學生に見られる「外では勤勉、內では怠慢」現象は、子供が家事を分擔する重要性に対する親の認識度と極めて深い関係があるという。大部分の子供は、家事に対して怠け心を持っていることから、やらなくて済むものならやらずにいたい、さらには、家事は両親がすべきことで、自分には関係がないとさえ思っている。また、親にとって、子供が家事を分擔するかしないかは、子供の試験の成績に比べると全くどうでも良いことだ。これは、子供の性格教育や全面的な人間成長という點から見ると正反対の考え方といえよう。子供に対する親の貓かわいがりや過保護は間違っており、子供が將來、獨立して家庭を持つ際にマイナスとなるばかりか、子供の社會での自立や成長の足を引っ張ることになる。親は子供に家事を分擔する機會を進んで與えるべきだ。
「人民網日本語版」2009年3月20日 |