中國大陸部大學生の就業情勢が依然厳しい折、中等職業技術人材が引く手あまたとなっており、金融?航空運輸などの専門業界で中等職業人材の人手不足が続いている。
全世界を襲った金融危機の影響から、このところ大卒者の就業情勢は厳しさを増しており、進學進路の選択について、人々はより理性的な考えを抱くようになっている。現在開催中の第6回上海教育博覧會では、中等職業學校の今後の発展および就業の利點が、多くの參観者の関心テーマのひとつとなった。
上海市教育委員會職業教育処擔當者によると、2001年から2008年までに、上海市の中等職業學校卒業生の就職率は一貫して96%以上となっており、直接就業率は年々上昇している。大學統一入學試験への志願受付が行われている現在のように、毎年、中等職業技術學校を第一志望校とする受験者數は既に1萬6千人を超えている。擔當者いわく、現在の経済狀況の下では、學校側の學生採用計畫が減ることはなく、むしろ実際の合格者數は計畫人數を上回ることもあり得るという。
中等職業技術學校の卒業生がどうしてこれほどまでにもてはやされるのか?同擔當者によると、現在上海の中等職業學校はいずれも就業を最終目標に、社會需要に基づき、學生個人の関心や趣向を考慮した教育が展開されていると語る。さらに職業學校の教師らによる學生達の將來を見據えた進路指導が非常にフレキシブルで、開設されるカリキュラムの多くは上海の経済発展の中心を擔ってゆくものであり、その人材育成思想には非常に強靱な方向性がある。
上海交通學校のある擔當者が記者の取材を受けた際、中等職業技術學校は「閉鎖的」な學校ではなく、學生は授業で理論的教育を受ける以外に、さらに企業との間で綿密な関係を保っていると語った。學生は定期的に企業に出向き、インターンとしての実踐を通じて不斷に社會との接近を保っている。同擔當者はさらに、技術的に長けたものを有しているため、「ブルーカラー」と稱される中等職業技術學校卒業生はますます企業から注目を受けていると述べている?,F在では中等職業技術學校卒業生の初任給は大卒者にもさほどひけをとっておらず、一部の人気専攻ではむしろより高い報酬を得ているという。
「人民網日本語版」2009年4月13日 |