清明節(彼岸)の5日、南京大虐殺の生存者とその子孫、犠牲者の遺族、南京市の大學生など約100人が、侵華日軍南京大虐殺遭難同胞記念館前で追悼式を行い、30萬人の南京大虐殺犠牲者の冥福を祈った。
追悼式は、記念館犠牲者名簿壁の前で行われた。葬送曲が流れ、白い花が悲しみを物語っていた。獻花、獻燈、焼香???參加した人々は、それぞれ犠牲者に哀悼の意を捧げた。
南京大虐殺の生存者である夏淑琴さん(81歳)は、悲しみに満ちた表情で、犠牲者名簿壁に刻まれた母方の祖父、祖母、両親ら家族6人の名前を見つめていた。當時の史実の生存者であり証人である夏さんは、「清明節と12月13日の南京大虐殺記念日という特別な日を迎えるたびに、重く暗い気持ちで押しつぶされそうになります。非業の死を遂げた家族はじめ、全ての犠牲者が安らかに眠るよう、ひたすら祈るばかりです。人々がこの史実を永遠に忘れることなく、平和な発展に向け努力するよう願っています」と語った。
南京暁莊學院の學生代表?呉瓊さんは、「私たち若い世代が、民族の記憶として後世に引き継いでいくべきこの歴史を目の當たりにして、気が引き締まる思いです。歴史を忘れずにいてはじめて、平和に対する確固たる思いを攜えながら、より素晴らしい未來を創造することが可能となるのです」と述べた。
同記念館の朱成山館長は、「我々は、過去の経験を忘れず、教訓としなければならない。痛ましい歴史を心に刻み、30萬人の犠牲者に哀悼を捧げる目的は、悲劇を2度と繰り返すことなく、平和な発展の道をひたすら進むことにある」と強調した。
朱館長によると、記念館は近く、犠牲者名簿壁の名簿追記作業をスタートする予定という。計畫によると、名簿壁の長さを30メートル伸ばし、約3千人の犠牲者の名前を追記する。工事は、今年8月15日頃竣工の見通しで、追記後の名簿人數は1萬人近くに達する。
「人民網日本語版」2010年4月6日