10萬元の貯金を寄付する張忠泉さん(右)
江蘇省塩城にある塩城市慈善會には13日午後、廃品回収をしている高齢者が訪れ、長年にわたって廃品回収などで得た10萬元を寄付し、被災者の救済に使ってほしいと何度も繰り返した。
この高齢者は張忠泉さんと言い今年83歳。以前は塩城市第一建築會社で働いていた。定年間近に共産黨に入黨した張さんは、いつもわずかな貯金を希望工程や障害者、助けの必要な人たちに寄付してきた。定年後はバス停の周辺で、飲物やハエたたき、蚊取り線香などを売りながら廃品回収をしている。
張さんは寄贈合意書に署名し、10萬元のうち1000元は黨費だと強調して慈善協會に渡した。この10萬元は今までの貯金と定年後の廃品回収で得たお金だという。
この10萬元を貯えるために、張さんは新しい服も買ったこともなく、今著ている服や手袋、靴はすべて拾ったものだそうで、食べる物も簡単で、お腹がすいていないならそれでいいと言う。
慈善協會は寄贈証明書を渡そうとしたが、「ただ被災した人たちの役に立ちたいだけ。この気持ちを殘しておきたたかっただけで、次の世代の教訓となればいい」と張さんは受け取らなかった。
「中國網日本語版」(チャイナネット) 2010年4月16日