バスジャック後、犯人は6人の香港人を含む人質9人を前後して解放した。午前11時頃に最も早く解放されたのは、66歳の老婦人と現地ガイドだったが、現地カメラマン2人が代わりに人質となりバスに乗った。午後12時30分頃に女性1人と子供3人が解放された。解放された女性は、実の娘2人以外に、別の男の子1人も自分の息子だと偽り、一緒に魔の手から無事逃れることができた。
午後1時30分、73歳の老紳士が解放された。この人は、1番先に解放された老婦人の夫で、ツアー客で最高齢だった。彼によると、犯人が車內で人質を脅すことや、「殺すぞ」といったセリフは言わなかったという。
しかし、その後、現場の雰囲気が突然緊迫したものとなった。犯人は「午後3時に大事件が起こる」と書いた張り紙を出したのだ。
「人民網日本語版」2010 年8月24日