西蔵(チベット)人口発展戦略研究座談會がこのほどラサ市で開催された。最新統計によると昨年末の時點で、西蔵の総人口は290萬300人。1959年の122萬8千人から比較すると、半世紀余りで人口が1.4倍となった。西蔵はすでに中國で人口増加が最も速い地域のひとつとなっている。
総人口の急増と共に、蔵族(チベット族)の人口も益々増加している。昨年公表された「西蔵経済社會発展報告」によると、自治區內のチベット族の人口は1959年の100萬人前後から、昨年には270萬人にまで急増した。統計機関が西蔵自治區常住人口の1%を対象にサンプリング調査を行ったところ、過去10年間、西蔵常住人口の年間増加率は10%以上を保持しており、全國平均を大きく上回っている。
総人口の増加は、政府が進める特殊な計畫出産政策による恩恵だけでなく、過去數十年間にわたる醫療水準の向上により平均壽命と死亡率が低下、各種社會保障體制が健全化されたことなど多くの要因が重なっている。
現在の自治區全土の平均壽命は67歳で、35.5歳だった過去の2倍近くに高まっている。西蔵の平和解放初期に比べ、妊婦の死亡率は50%から2007年には3.1%に、乳児の死亡率は43%から同じく2007年には24.5%にまで下がった。
「人民網日本語版」2010年9月6日