モロッコのアトラス山脈には、古い歴史を持つベルベル人が住んでいる。そこのある村では、年に1回「新婦の市」という行事が行われる。
ベルベル人の女性は12歳になると、この「新婦の市」に參加でき、男性に気に入られれば、両親の同意を得て交際することが許される。
モロッコの法律では、16歳以下の女性は結婚できないことになっているが、多くのベルベル人は民族の婚姻の伝統を守るため、若いうちに「新婦の市」に行って男性に選ばれる。寡婦や離婚した女性は、「新婦の市」で再び好きな男性に「売り込む」ことができ、出産と育児の経験があるため、婚約は成立しやすい。
ベルベル人の女性は嫁入り前、母親がホウセンカの汁を娘の両足に塗る儀式を行う。こうすることで、すべての災いや悪者、霊などを追い払うことができると考えられている。また、母親は娘のひざにキスをし、娘は一定期間一人暮らしをした後、ラバに乗って新郎の家に行く。ベルベル人の婚姻では、夫が主導的な立場に立ち、妻の主人になる。新婚初夜に妻を永遠に守ることを天に向誓う習慣がある。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2011年2月16日