5月10日の環球時報によれば、韓國中央日報9日のトップニュースで、去年5月訪中時に、朝鮮の金正日氏は中國側に最新戦闘爆撃機「飛豹」などの最先端兵器の供與を要請したが、これを中國側は拒否したと報道した。また、名前を伏せた?専門家?の話として、朝鮮は実際に中國から戦闘機を購入しようとしたのではなく、おそらく韓國哨戒艇「天安艦」事件以降の中國の朝鮮に対する支持の程度を確かめるためだったと。「この一連の報道のポイントは中國が朝鮮に武器を供與しなかったという點ではなく、中朝間に矛盾が生じているという點にある。」として、中國の専門家、呂超氏は9日環球時報の記者に対し、「報道によって韓國メディアが中朝の離間策に力を入れていることに警鐘を鳴らすべきだ。」と語った。
北京の消息筋の情報として、金正日氏が訪中時に提出した購入明細票に戦闘爆撃機「飛豹」30機、PHL-03高性能放射砲やZTZ-99戦車などが含まれていたという。朝鮮側は「天安艇」事件以降、韓國、米國の報復攻撃の可能性があるとして、利害をともにする立場の中國に最新兵器の供與を求めたとも。中央日報では、朝鮮側の供與要請を中國が拒絶したと報道している。中國側は「朝鮮が「天安艦」事件を起したのでなければ、米韓は朝鮮の軍事行動に反対する中國を無視できない。しかも、朝鮮は領土が狹く高性能の「飛豹」飛行に適さない。」と報道。これについて、朝鮮側は再三中國に「天安艦」事件と無関係であると釈明。昨年5月6日、朝鮮の紅樓夢劇団の中國公園で、金正日は公演を鑑賞後帰國予定だったが、「ある一連の事情」により繰り上げて帰國。「中國の武器供與拒否」もその一連の一つだったと思われる。
朝鮮の武器輸出入は、一貫して韓國メディアが注目する焦點だ。韓國KBSテレビは、4月8日、朝鮮の武器輸出入をテーマにした特別番組を報道、朝鮮の武器輸出入は非常に活発で、主に第三世界の國家に輸出され、一般的な武器と引き換えに外貨を取得、最先端兵器を輸入している。このテレビ局は、10年間に渡り朝鮮は中國、ロシアから4.7億ドル以上の最新兵器を輸入しており、ドイツ、オーストラリア、イタリアなどの西側國からも朝鮮へ武器が輸出されていると報道した。
遼寧省社會科學院の朝鮮韓國研究センターの呂超主任は、9日環球時報の取材を受け、現在、朝鮮半島の情勢は不均衡な狀態にあるが、韓國は中國と朝鮮の間の矛盾を突いて中朝間の関係悪化を企てる「離間策」を使って、朝鮮を孤立させようとし始めている。朝鮮は?軍事政治?政策の國家で、軍事関連企業が発達しているので、一般的な兵器を輸出して外貨を取得しているのは事実だ。現在、韓米がややもすれば軍事演習で朝鮮を威嚇し、韓國は最新兵器を大量に輸入している狀況で、朝鮮が各國から武器を輸入して安全性を強化したいというのはおかしいことではないだろう。朝鮮半島情勢の緊張緩和には、韓國、朝鮮雙方がそろって対話することが必要で、単純に「中國朝鮮の矛盾」を騒ぐより、朝鮮の武器輸入が不要であることを指摘するべきだ。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2011年5月10日