張さんはこれまでに通勤途上で読んだ本は、かなりの量にのぼる。「1年あまりの通勤時間中に10冊以上を読破しました。バスや地下鉄では座っていても立っていても、また、バスがどんなに騒がしく、大きく揺れても、本に熱中しています」と語った。
張さんはまた、「來年マイカーを買う予定ですが、車で通勤するつもりはありません。通勤ラッシュアワーの広州の道の混雑は半端ではありません。バスと地下鉄での出勤はたしかに疲れますが、低炭素と環境保護にも有益だし、身體も鍛えられます」と続けた。
張さんの友人?梁小琴さんは昨年自家用車を購入したが、「BMW」族となることを自ら選んでいる。「以前、車で出勤してみましたが、1時間の渋滯後やっと職場にたどりつくことができました。バスと地下鉄を利用した方がずっと早いです」と語った。
梁さんは、「夫にも「BMW」族に転向するよう勧めています。まず身體が鍛えられダイエット効果があり、自動車関連経費の節約にもなります。車の維持費は高くなる一方で、ガソリン代が月500元、メンテナンスに月300元かかり、その他諸費用が月300元とすると、ひと月で何と1100元になります」と話した。
韓國企業の就業関連サイトが今年1月、韓國人サラリーマン733人を対象に「2010年サラリーマン流行語」調査を行った。この結果、「BMW族」が43.1%(複數選択可)で流行語トップに輝いた。研究者は、「韓國では、『BMW族』の割合が50%以上にのぼる。今後、中國の大都市では、より多くの人が『BMW族』の仲間に入る見込みが高い」と指摘した。
「エコ外出」が今や、時代の先端を行く多くの人の提案や政府による普及政策のもと、エネルギーを節約し、エネルギー効率をアップし、普及度が高く、健康を増進させ、各方面への配慮が行き屆いた外出方法になった。この時流に乗り、「BMW」も一種の流行現象となっている。
「人民網日本語版」2011年5月31日