井岡山（せいこうざん）は江西省西南部に屬し、江西省と湖南省の境に橫たわる羅霄山脈の中ほどに位置する。東は江西省泰和県、遂川県、南は湖南省炎陵県、西は湖南省茶陵県、北は江西省永新県と接しており、江西省西南地域の玄関口となっている。

　1927年10月、毛沢東、朱徳、陳毅、彭徳懐、滕代遠など一世代上のプロレタリア階級革命家らが率いる中國工農紅軍（現中國共産黨）が、寧岡県の井岡山を訪れ、寧岡県を中心とした中國初の農村革命根據地」を設立し、蘭花坪を開設。「農村に囲まれた都市、武裝力で政権強奪」という中國獨自の革命路線を切り開いた。あまり知られることのなかった井岡山は、この時から中國の革命の歴史に輝かしい記録を殘し、「中國革命の揺りかご」、「中華人民共和國の礎石」と稱えられるようになった。

　革命の歴史の息吹と美しい自然風景が入り混じるこの井岡山には60カ所の景勝地のほか、山の峰や尾根、山の石、滝、鍾乳洞、溫泉、希少動植物、高山の田園風景など320カ所以上の魅力あふれる観光スポットがある。

　「人民網日本語版」2011年6月30日