総合人材サービスの世界大手で米國財産500強に入るケリーサービス社(Kelly Services、米フォーチュン500強企業)や中國の大手求人サイト?智聯招聘(Zhaopin.com)などの機関はこのほど、「Kelly Servicesグローバル従業員指數調査研究」と題する報告書を共同で発表した。これによると、中國人勤労者の8割は、SNS(ソーシャル?ネットワーク?サービス)を毎日利用しており、約6割がSNSにより日々の業務効率が高まっていると認識していた。新京報が伝えた。
報告によると、これまでは生活?エンタテイメントの目的でSNSを使っていたが、現在は業務効率(専門家のデータ、人脈管理、ストレス緩和)や就職成功率のアップなど仕事面でのSNSの価値を見い出す方向に変化しつつある。中國人と米國人と比べると、中國人勤労者がSNSを通して就職情報を求める場合、「開心網」「人人網」「豆瓣網」など生活?エンタテイメントを中心とした一般SNS上の友人からの紹介によるものが多いのに対し、米國人勤労者はLinkedinなどビジネス向けSNSを利用するケースが多かった。
報告書は、このような傾向が現れるのは、中國人勤務者がビジネス向けSNSにまだ良く慣れていないことが原因と指摘する。一般SNSのブログと比べ、ビジネス向けSNSは味気ないことは事実だが、米國人勤労者(44%)と世界勤労者平均(32%)がビジネス向けSNSを選択している割合を見ると、この種のSNSが就職に極めて役に立っている事実が読み取れる。
「80後(1980年代生まれ)」の中國人勤労者の約3割(28%)がSNSを通じて就職活動を行っており、この割合は、「70後」や「60後」に比べてかなり高い。しかし「70後」と「60後」は、求職の際にビジネス向けSNSを利用する傾向が高い。これにより、ビジネス向けSNSは実務経験が長く豊かな勤労者にとって、より有益であることが分かる。
また、新浪、テンセントなどのミニブログを利用した中國人勤労者の求職率は10%と、米國(ツイッターなど)より2%高い。國內大型ポータルサイトのミニブログ人気が高まるにつれ、勤労者はミニブログで仕事を探そうとする人が多く、企業の人事擔當もミニブログを通じて求人情報を発信しており、ミニブログを利用した簡歴書の送付や求人応募に対する関心がますます高まっている。
「人民網日本語版」2011年7月11日