國連人口基金（UNFRA）が26日に発表した「2011年世界人口白書」によると、世界の人口は今月末に70億人を突破する見通しという。「世界人口70億人時代」を迎えるにあたり、國家人口?計畫出産委員會は「世界の人口は、毎年約8千萬人ずつ増えている。『一人っ子』政策のスタート以來30數(shù)年、中國は4億人の人口抑制を成功させた。これにより、『世界70億人時代』の到來を5年遅らせることができた」とコメントした。

中國の人口すう勢は、顕著な段階的特徴を呈している。先進國では、200年以上に及ぶ工業(yè)化のプロセスにおいて、人口問題が段階的に発生したが、中國では各段階の問題が一挙に噴出しているのが現(xiàn)狀だ。中國の人口発展問題は、次の5項目に集約される。

（１）増え続ける総人口

第6回國勢調(diào)査の結(jié)果によると、中國大陸部の総人口は13億4千萬人。「十二五（第12次五カ年計畫：2011-2015年）」末には13億9千萬人、2020年には14億5千萬人にそれぞれ達する見通し。

（２）全體的に低い國民素質(zhì)

全國の先天性障害児発生率はここ數(shù)年、上昇の一途をたどっている。出生の時點で肉眼で判別可能な先天性奇形児や出生後しばらくして障害が明らかになる欠陥児が産まれてくる割合は、年間の新生児総數(shù)の4％から6％を占める。　また、全國の各種身體障害者が國內(nèi)総人口に占める割合は6.34％。主な生産年齢人口のうち、高等教育を受けた人の割合は12％、高級技術(shù)工レベル以上の技術(shù)を持つ高技能人材が技能労働者全體に占める割合は約25％。中國の労働生産性は、先進國と大きな格差があるだけではなく、多くの新興経済國より低い。

（３）露呈した人口構(gòu)造問題

新生児の男女比率が全體的に偏ったままだ。また、生産年齢人口は、「十二五」期間中にピークに達し、2025年までは9億人以上のレベルが続き、就業(yè)難対策がさらに困難を極めると予想される。高齢化のスピードが加速し、60歳以上の高齢者人口は2050年に約4億4千萬人に達し、総人口の3分の一を占める見通し。

（４）激しさを増す人口流動

中國における人口の都市化は、今後20年から30年の間に全面的に加速、人口流動規(guī)模が最も大きくかつ最も激しい時期となる見通し。約3億人が農(nóng)村から都市部に流入すると見られる。

（５）伝統(tǒng)的な家庭がもつ機能が弱體化

一世帯あたりの人數(shù)は減る一方で、1982年の4.41人から2010年には3.10人まで減少した。「空き巣家庭」（高齢者だけ、または高齢者と未成年者だけの家庭）と一人っ子家庭の割合はかなり上昇した。家族が別々の場所に住むケースが増え、全國の農(nóng)村に殘された「留守番女性」は4700萬人、出稼ぎに出た両親と離れて暮らす「留守番児童」は5800萬人にそれぞれ達した。

「人民網(wǎng)日本語版」2011年10月27日