研究チームの計算によると、ペルム紀末の大規模な地下マグマの活動により、地表にメタンが噴き出し、火山が噴火して、二酸化炭素濃度が急速に上昇し、溫室効果が発生して、海水の酸素濃度が不足したため、海洋生物の大量絶滅が発生した。同時に、気候が急速に溫暖化、乾燥化し、大規模な森林火災が頻発し、森林が急速に消滅し、地表の土壌のサイクルが急速に崩壊した。そのため、地球は500萬年以上にわたり生命の空白期が続いた。
「研究では、地球の生態系による地表の環境悪化への影響は長期にわたるものだが、環境への圧力が受け入れ能力を超えた場合、地表の生態系は短期間で急速に崩壊する可能性があることがわかった。このことは、現代人が住む地球環境の変化にも重要な示唆を與えてくれる」と沈研究員は語った。
この研究は、中國科學院南京地質古生物研究所古生代晩期研究チームが、米國のマサチューセッツ工科大學、自然史博物館、カリフォルニア大學などの科學者と合同で行ったもので、中國國家自然科學基金委員會、科學技術省などの支援を受けた。この論文は、近く発売される科學雑誌「サイエンス」にも掲載される。
(新華網日本語)より 2011年11月20日