中國大手掲示板サイト「天涯社區(qū)」の掲示板に最近、悪性リンパ腫を患った女性が、自身の闘病生活の様子を、ユーモアを交えたかわいい漫畫にして投稿。20日足らずで、アクセス數(shù)は60萬回近くに達(dá)し、コメント數(shù)も數(shù)千件に及ぶなど、ネット上で話題になっている。その苦しい闘病生活に前向きな態(tài)度で立ち向かう姿を描いた漫畫は、多くの人を楽しませ、感動を與えている。多くのネットユーザーは投稿者を「がんばりやなお姉さん」と呼び、「イラストを見ているととてもおもしろいけど、涙を誘うシーンもあり、心が痛む」などと書き込んでいる。江蘇省揚(yáng)州市の夕刊紙「揚(yáng)子晩報」が報じた。
同投稿は昨年8月に投稿者が突然気を失って倒れ、病院に運(yùn)ばれるシーンからスタート。病院で経験したさまざまなエピソードを描いている。その過程は時におもしろおかしく、時に見る人の涙を誘う。それでも、そこには強(qiáng)い意志と楽観的な見方を持ったその女性の気持ちがにじみ出ている。
同投稿者と連絡(luò)を取ることができ、彼女はこれまでにも、自作の漫畫作品「熟女育成日記」や「熟女獨身日記」、「ダイエット録」などを投稿したことがあり、ネット上で人気を集めていたことが分かった。同投稿者は、浙江省の西南部にある麗水市出身の項瑤さん(30)。病に倒れる前、北京のある広告會社にイラストレーターとして務(wù)めていたという項さんは取材に対して、「昨年の8月、朝起きてトイレに行こうとした時に卒倒して病院に運(yùn)ばれた。その時、悪性リンパ腫?『非ホジキンリンパ腫』を患っていることが分かった」と當(dāng)時の様子を語り、「倒れたのも不幸中の幸い。もし倒れていなかったら病気を発見できなかった」と語った。さらに、「ステージ1で、完治率も高い」と醫(yī)師から伝えられたという。すでに退院している項さんは、これまでに抗がん剤治療を7クールにわたって受け、今月の22日から8クールに入る。
項さんは、「入院中はベッドの上で灰色の天井を眺め、聞こえてくるのも、注射を打つ患者の聲や薬を飲む音、さらに體溫を測ったり、白血球が増えたとか減ったとか…。とても退屈だった」と苦しい闘病生活を語ったものの、「誰でも落ち込むことがあるが、私は楽天家」「病気は確かに怖いけど、消極的になってはいけない。無力感に浸らずに、強(qiáng)い信念と楽観的な気持ち抱いていれば、必ずトンネルから抜け出せる」とし、そんな気持ちを保つためにイラストを描くことを思いついたという。そして、「春節(jié)(舊正月、今年は1月23日)に家に戻っても、寒くて一日中暖房のきいた部屋にこもっていた。その時に入院生活をアニメ化しようと思った」と語った。
「人民網(wǎng)日本語版」2012年2月22日