作者:顧徳寧 江蘇報道業界人
男性の「男子としての気概」欠如による「男子學生危機」「偽娘(ニューハーフ)現象」は徐々に社會の気風となってきている。湖北省武漢市の男子學生が設立した「アリス偽娘団」は、男性が女裝して演技し大人気となっている。報道によると、中國の男子學生の間ではリップクリームなど「女性用化粧品」の使用も増加傾向にあるようだ。
時代が変わり、男子が少し身なりを整え優しくになることはけっしていけないことではないが、分別が必要だ。男性らしい気質、性格、しぐさや服裝が「女性化」しすぎると個人にも民族にもあまりよくないことだ。個人の角度からみると、世の中がずっと順調にいくとは限らない。人生にはかならず問題に直面するときがある。このような「優しい男」は大自然や複雑な社會の厳しさ、無常な仕打ちに耐えることができるだろうか。平然と世の中で突然起こる変化の試練に対応できるだろうか。それは難しいだろう。國家と民族の角度からは、男の子が持つヒーローへの憧れと「たくましい體格や精神力」という男子の気概が徐々に失われていくことは、民族の未來に憂いとなるだろう。中國の羅援將軍は去年中國紙「環球時報」に「私たちは武を尊ぶ精神を提唱する必要がある」という文章を発表し、新世代の青年が「女性的」過ぎることは、中國の団結力、戦力、生命力に影響を及ぼすことを懸念している。
現在の教育?試験システムの下では、腕白ではなく成績がよく「こぎれいな子ども」を強く奨勵する傾向があり、厳しく管理された子どもたちは貴い探険心や創造力、行動力を失い、規範通りにびくびくするようになってきている。もし、この教育?試験システムを根本的に変革せずに、ただ男性教師を増やすようなつぎはぎの施策ばかりでは、本當の解決にはならない。
私たちは教育?試験システムを変えなければならない。広い心で子どもたちの精神と體の「腕白」、「大膽」、「責任感」を伸ばしていかなければならない。親も責任を逃れることはできない。実際に今の多くの男子があまりに弱々しいのは、親が學業だけを重視して、あまりにも「こぎれい」でなければならないという要求し指導してきたことに大きく関係している。
また、私たちはまた社會文化風土を再建しなければならない。強靱、剛毅、勇敢など「一人前の男」としての品格を認め、発揚しなければならない。社會とメディアは積極的に「一人前の男」の精神を提唱し、問題の発生を恐れるあまり子供を安定させ萎縮させないようにすべきだ。例えば、自然の秘密を探求し、體力の極限に挑戦することは、人類と民族として負けない意志と高尚な精神の表現であり、各國、民族では稱賛され、保護されている。一部分の國內の若者が行っているアウトドア探険活動もたとえ面倒を起こしても、私たちは保護し奨勵すべきで、非難して押さえつけてはならない。彼らはそのために萎縮してしまい、しまいには好奇心をなくしてしまう。メディアは過度に「花のような美男」を譽めそやし、青少年をまちがった方向に誘導してはならない。
最後に、「1人前の男」の真実の意義は、「勇敢に責任を全うし、問題に直面する精神」にあり、具體的な服裝や容貌、言葉遣いなどを重視しすぎることがないよう強調しておきたい。
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「中國網日本語版(チャイナネット)」2012年4月12日