南京の下関馬路では20日晝、銅鑼の音とともに4、5匹のサルを連れた中年男性が猿回しの曲蕓を開始し、サルたちは前転やお辭儀などの動作を披露した。しかし中の1匹は言うことを聞かずに猿回しに鞭で叩かれていたが、主人の隙をついて地面から棒を拾って猿回しの頭を叩き、見物人の爆笑をかった。「揚子晩報」が伝えた。
河南省南陽から來たこの猿回しの艾さんは4、5匹のサルをつれて道端で蕓を披露していた。見物客にしかめっつらをして見せるサルや、慣れた様子で見物人にお金などをねだるサルがいる中で、普段は難易度が高い業を見せる體の大きなメスのサルが同日は機嫌が悪く、猿回しがいくら命じても蕓を見せず、やっと見せた蕓もいい加減だった。このため艾さんが鞭で叩いたところ、サルは怒って艾さんにとびかかり、鼻を何度か強くひっかいて見物人の笑いを誘った。
怒った艾さんが鞭で何度もサルを叩くと、サルは艾さんの隙をついて橫に飛び退くと、道に落ちていた棒を拾って艾さんと向かい合い、艾さんの頭へ飛びかかって棒で毆った。艾さんは帽子をかぶっていたが、帽子をとるとコブができていたという。
見ていた見物人は驚くと同時に猿回しに同情し、大勢が惜しみなく投げ銭を與えていた。もっとも市民の中には、この一幕が「やらせ」だと見抜いていた人もいた。「サルは主人を叩く蕓を仕込まれているんだ。もっとも棒で主人を叩く一幕は確かに人目を引く。同情されてお金を多く稼げるわけだ。どんな職業にも様々な奧の手があるものだ」とある市民は笑いながら語っていた。
「人民網日本語版」2012年4月23日