「アジアにおける韓國ドラマ?映畫の人気は、日本のそれを大きく上回る」という調査結果を最近、日本の広告代理店「博報堂」が発表した。では、韓國の文化コンテンツはどうして急速に発展しているのだろうか?官民一體の韓流(クール?コリア)戦略とは一體どのようなものなのだろうか?日本大學の李克教授が韓國と日本のここ數年のカルチャーウォーズを詳しく分析した。中國國営のラジオ局「中央人民広播電臺」のウェブサイト「中國広播網」(CNR)が報じた。
以下は李教授の分析。
現在、文化コンテンツに関する熱い論議がなされている。北京で3月に開催された全國人民代表大會(全人代=國會)で、中國が文化コンテンツの発展と実體経済をこの先數年の重要な発展分野としたことは記憶に新しい。こうした中、文化コンテンツをどのような形で発展させていくのかという問題が、議論の焦點となっている。日本経済新聞は今月13日、アジア市場におけるクール?ジャパンと韓流を比較する記事を掲載した?!弗`ル?ジャパン」というのは2002年に米國のジャーナリスト、ダグラス?マグレイ氏が「日本のグロス?ナショナル?クール」と題するエッセーを英語圏で発表し日本文化を「クール指數世界ナンバー1」としたことがきっかけとなり普及した言葉。同エッセーは、「日本は美食やアニメ、音楽、ゲーム、キャラクター商品などの分野で、世界的な人気を誇る」と論じ、その現象が今、日本で「クール?ジャパン」と呼ばれている。
「博報堂」は昨年7月、上海や臺灣の臺北、香港などアジア10都市で男女計6591人に「日?韓?歐米のコンテンツ(マンガ?アニメ、ドラマ、映畫、音楽、メーク?ファッション)でどれが好きか」を聞いた。そして、10都市の平均を出したところ、「マンガ?アニメ」と「音楽」と「メーク?ファッション」の3分野では日本が韓國を上回ったものの、「ドラマ」と「映畫」の2分野では日本が韓國を下回った。日本は文化コンテンツ中のドラマや映畫では劣勢に立たされているという狀況を浮き彫りにした形だ。
我々は80年代や90年代、日本の文化コンテンツがアジアで大きな影響力を持っていたことを知っている。しかし、現在はその地位を韓國に脅かされるようになり、うかうかしていると抜かれてしまう、そんな狀況が明白になっている。テレビ番組や音楽界に注目してみると、韓國のドラマや映畫などの作品がアジアで非常に人気となっていることに気づくだろう。このような狀況に、日本の関連の文化コンテンツは強い危機感をいだくようになっている。いかにアジア、ひいては國際市場で、クール?ジャパンの文化コンテンツをさらに盛り上げ、日本の將來のグローバル化を支える重要な柱としていくのかということに、大きな注目が集まっているのだ。