「屋上の菜園」の撮影現場。
食品の安全の問題が中國を脅かす中で、ドキュメンタリー番組「舌尖上的中國(舌の上の中國)」が中國人に伝統的な料理の貴重さと食物にまつわるエピソードを再確認させている。中國中央テレビ局が制作した番組「舌の上の中國」は5月14日の放映開始以來、夜10時30分の放映時間帯に高い視聴率を得ているだけでなく、インターネット上でも2千萬回近くのアクセスを達成している。中國の「グルメ」たちは畫面の前でおいしそうな料理に魅惑されると同時に、素樸なエピソードに心を動かされている。
7本のドキュメンタリーからなる同番組は最も一般的な中國人のエピソードからなり、中國の広大な土地の豊かな食材や様々な調理法を通じて、現代中國人の本當の生活を描いている。各回はテーマごとに、原料や主食、貯蔵、調理、生態環境といった観點から、食物が中國人の生活に與える文化的要素を飲食面、倫理面などから分析する。
「中國の美食に対してこまやかな情感を寄せたものだ。」同番組第4回の監督をつとめた張銘歓氏によると、ドキュメンタリー番組撮影のためにスタッフ20數人は13カ月かけて中國各地の60以上の地方を訪れたという。様々な食材を前にして、張監督とスタッフは「中國人の精神を擔う食物」という基準で選んだと語る。「中國網絡テレビ局」が伝えた。