井上朋子をいえば、中國人ならまずドラマ「夜幕下的哈爾濱」で演じた善良でかわいい本莊見秀役を思い出す。彼女はこのドラマに出演してから、中國の映畫ドラマ會社と契約し、今まで多くのドラマや映畫に出演している。中國人に非常によく知られている女性スターとなる。
この東京出身で、日本の蕓能界でよい前途があった井上朋子さんはなぜ、海を超えて中國にやってきたのだろう。
外國語の學習が趣味の井上朋子さんは、高校を卒業してからロンドンに留學した経験がある。ある時、彼女は張蕓謀の作品を見て、映畫中の役者を羨ましく思い、上手な中國語が話せたらクールだと思ったという。それから2006年に日本で安定していた仕事を捨て、中國に留學することを決めた。本來、中國で1年中國語を勉強したら日本に帰るつもりだったらしい。だがある偶然のチャンスで彼女は中國の蕓能界に入った。留學していた時、友だちのひとりが彼女をファッション雑誌のモデルになるように勧めた。想像もしなかったが、雑誌に掲載された彼女の寫真をある監督が目に留めた。この監督は有名な趙寶剛監督だ。その時、趙寶剛監督は、「夜幕下的哈爾濱」の撮影準備をしていて、本莊見秀を演じる役者を探していたのだ。
この作品が成功して、趙寶剛監督は彼女に「中國の蕓能界で前途を求めるなら、北京の方が上海よりチャンスが多い」といった。そのため、彼女は北京へ引き越し、新しい生活を始めた。今、彼女は特定のスタイルの作品に限らず、歴史、ファッション、喜劇など全面的に挑戦している。
井上朋子さんは中國ですでに6年生活している。彼女は、中日経済、貿易、文化の交流はどんどん活発になっている。上海だけではなく、北京で生活する日本人も多くなっている。中國だけではなく、これから日本でも中國語が出來るという強みを利用して出來る仕事を開拓して、自分の力を中日交流の貢獻で生かしていきたいと考えている。