全國老齢工作委員會弁公室が本日発表した「2011年度中國高齢者事業発展統計公報」、「2010年中國都市農村高齢者追跡調査報告」によると、▽中國の高齢者の社會保障や健康は改善され、保険加入者も増えつつあるが、高齢者の社會保障は依然として不足し、収入が少なく、リスク対応能力も低い▽介護の需要が増加しており、介護サービスが不足している▽健康リスク要因が多く、深刻な醫療費負擔を強いられている▽「空巣老人」(若者が親元を離れ、孤獨な生活を強いられている高齢者)が増えているなどの問題と課題が存在することがわかった。人民日報海外版が伝えた。
同統計公報によると、2011年末現在、全國の60歳以上の高齢者數は1億8499萬人に達し、総人口に占める比率が13.7%となった。高齢者のうち、男性が49%、女性が51%を占めた。都市部の高齢者の再就職率は7.2%で、農村部の高齢者の44.3%が依然として農作業に従事し、工業従事者と商売人による比率が8.6%となった。都市部の「空巣」老人の比率は49.3%に達し、2006年から8ポイント増加した。
都市部職員の基本年金保険の加入者數は2億8400萬人に達し、都市部住民社會年金保険および新型農村社會年金保険の加入者數は3億3200萬人に達した。都市部基本醫療保険の加入者數は4億7343億人、新型農村合作醫療の加入者數は8億3200萬人となった。
高齢者の健康狀態について、都市部で「普通」と回答した高齢者の比率は53.0%、「良い」は23.2%となった。農村部は「普通」が50.5%、「良い」が17.7%となった。都市部の要介護高齢者は1208萬人に達し、高齢者全體の6.8%を占めた。また都市部の16.5%、農村部の28.6%の高齢者が、孤獨であると感じている。
「人民網日本語版」2012年7月11日