日本の學校の校則やさまざまな規則は、米國人からすれば自由を奪うように見えるが、このような環境で育った日本人の多くはそう思わない。日本で育った人が米國に行けば、自分のために盡くしてくれる社會がなく、恐怖と不安にさいなまれることだろう。日本人の多くは、米國社會は競爭が熾烈で、疲れがたまり、安心感を得られないと感じている。80年代に多くの日本人が米國で留學したが、卒業後はほとんどが日本に帰國した。過去10年間、米國で長期留學を行う日本人の數が減少しており、2011年には約2萬人となった(中國での日本人留學生數は14萬人)。
いかなる社會においても、學校は知識を授ける責任を負う他、文化を伝承する重責を擔っている。學校教育はその國の文化を具體的に示しており、経済?政治と協調し相互補完できれば、成功した教育と言える。しかしグローバル化に伴い、経済?政治に急激な変化が生じており、各國の文化?教育が大きな課題に直面している。日本社會が現在最も懸念しているのは、次の世代が「人のために盡くす」ことを拒み、「人から盡くされる」のを期待することだ。米國社會の悩みの種は、人々が「自由」を求めるばかりで、その自由に対して責任を負う能力を持たないことだ。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2012年8月10日
関連ニュース: