先般、北京五輪代表団団長會議に出席した日本代表団の福田富明団長はインタビューを受けた際、「2008年の北京五輪で中國選手団の金メダル數はこれまでの成績を超えると見ている。北京で開催されるオリンピック大會には、飲食、時差などの面で日本とのギャップはそれほど大きくないので、日本選手のパフォーマンスにとって有利であろう」と語った。福田団長はさらに、次のように述べた。 より多くの日本選手が北京五輪に出場できることを願う 2004年アテネ五輪の期間、日本選手団は金16を獲得し、メダルランキングで五位となり、スポーツ強國と言っても過言ではない。しかし、北京五輪での日本選手の成績について、福田団長は予測に慎重であった。「世界一流のスポーツ選手が集まっているので、オリンピック大會で金メダルを獲得するのは非常に難しいことである。日本選手は一生懸命に練習していい成績を目指している。北京五輪での日本選手の金メダル數を予測することはできない。まだ一年間近くもあるので、この一年間に何事が起こるかわからない。今や私たちにとって最も重要な課題は、北京五輪の諸種目の予選でいい成績を手にすることである。なぜなら、より多くの日本選手が北京五輪に出場することになってこそ、より多くのメダルの獲得が可能になるからだ」と福田団長は語っている。 北京五輪の主催國として、中國選手団の実力を過小評価することはない 中國選手団が北京五輪で獲得する金メダルの數はこれまでの大會のそれを超えると福田団長は予測している。2004年アテネ五輪で中國選手団は金32、銀17、銅14の好成績を手にし、初めてメダルランキングの二位を占め、ロシア勢をも上回った。2008年の北京五輪で、中國選手団の実力はさらにグレードアップすることになろう。北京五輪の主催國としての優位もかなり著しいものである。まず、主催國としてより多くの出場のチャンスがあり、中國の観客は中國選手の好成績の獲得を促すことになる。二、中國スポーツ選手のトータルなレベルは近年大いに向上しており、従來の強い種目の優位を固めるとともに、數多くの新種目でも実力を伸ばしてきた。そのため、北京五輪で中國選手団の実力を過小評価する代表団はないだろう。 北京での五輪開催は日本選手にとって有利 中國と日本は一衣帯水の隣國であり、従來から頻繁に交流を行い、文化的なギャップは大きくない。日本と中國の時差はわずか一時間である。われわれは中國での五輪開催を喜んで歓迎する。歐米諸國で開催された五輪大會では、日本選手は競技施設になじみ、時差を克服しなければならない。特に時差を克服する際にベストコンディションを無にしたこともある。日本と中國はカルチャーの面での格差がそれほど大きくないので、日本選手にとって環境になじみやすく、飲食にも適応できる。実のところ、日本選手にとって何のテストもしないで、直接北京五輪に出場すれば、より素敵なコンディションを示すことになろう。 北京五輪は中日両國の交流を促す 北京五輪のトーチリレーは1998年冬季五輪の主催地である日本の長野県を経由することになっている。オリンピック聖火トーチの経由地は世界の注目を浴びているので、これは日本の人々にとって喜ばしいことである。一年後の北京五輪には、より多くの日本人が中國と北京を訪れ、北京五輪の競技を見ることにより、北京五輪は日中両國の人々の交流を効果的に促すことになろう。 「チャイナネット」 2007年8月21日 |