北京五輪組織委員會の王偉副主席兼秘書長は10日、2人の米國人観光客が北京で襲われて死傷したことを悲しみ、深い哀悼の意を表した。
王偉氏は10日、五輪メインプレスセンターで行われた記者會見で、この事件の経緯を発表した。2人の米國人観光客は8月9日に北京である男性に襲われ、1人が死亡、もう一人が負傷した。男性はその後、鼓樓から飛び降りて即死した。警察は通報後すぐに現場に駆けつけ、負傷者を病院に搬送して調査を開始した。事件については調査中で、中國外交部の副部長は病院に負傷者を見舞い、その家族にもお見舞いの意を伝えた。中國の衛生部長も病院に行き、あらゆる手を盡くして治療することを約束した。
王偉氏によると、この2人の観光客は、米國男子バレーボールの監督の家族で、北京五輪組織委員會はすでにアメリカオリンピック委員會に手紙を送り、哀悼と遺憾の意を表すとともに、できるかぎり援助するとした。
王偉氏は、「北京は安全な都市であり、オリンピックの安全を確保するために十分な措置をとっている。今回の事件は単獨犯によるもので、特定の國の人を狙った暴力事件ではない」と述べ、さらに「北京の観光地での警備をさらに強化し、同じような事件が再び起こらないよう、その防止に全力を盡くすことをみなさんに約束する」と強調した。
「チャイナネット」2008年8月11日 |