長信宮燈の漢代宮廷女官はきれいな姿をし、頭にたぶさを結い、漢代の服を身にまとい、ひざをついて明かりを掲げている。頭をやや前に傾け、視線を集中させている(5月15日)
河北館の「中華一古い明かり」と呼ばれる長信宮燈は多くの見學者の注目を集めている。(5月15日)
上海萬博の河北館に展示されている長信宮燈は複製品で、本物は1968年に河北省満城漢墓で出土した。長信宮燈は「中華一古い明かり」と呼ばれる、珍しい蕓術品である。漢代の青銅製の照明器具は多くが燃料を燃やすタイプのものだった。當時の主な燃料は動物性油脂で、油脂と燈心が一つのランプホルダーの中にあり、一部の完全燃焼していない炭の粒が熱気とともに気化し、室內の空気と環境を汚染していた。長信宮燈はこの問題を解決した。宮廷女官の右腕の下に明かりがつく時、排出された煙は右腕を通って空の體內に入るようになっている。こうすることで、宮燈の観賞に影響はなく、光の加減で宮廷女官は美しさを増し、使用と美の両方において改善することができた。「中華一古い明かり」は歴史的蕓術と科學的価値を凝縮し、中國古代の環境保護理念をアピールしており、上海萬博の低炭素理念とも一致している。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2010年5月17日