北京天文館の朱進館長
宇宙人は本當にいて、地球には來たことがあるのだろうか。北京では8月15日、不明な発光物が撮影され、25日には上海の東方明珠付近で神秘的な白い円狀の物が目撃された。その前の7月にはさらに多くの人がUFOを目撃しており、「UFO月」とも呼ばれていた。
大部分のUFOの解釈はとても簡単
「UFOについての研究はまだ科學的に行われておらず、それにUFO現象の解釈に深い考えはいらない」と話すのは、北京天文館の朱進館長だ。「多くのUFO目撃事件を解釈する中で、特に最終的に飛行機や凧などと判斷されたものは、先端の科學技術も必要なく、ただの経験だけで十分だ。UFOをみんなが神秘的だと思うのは、それをだれも見たことがないためで、実は多くのUFOの目撃事件は同じ繰り返しにすぎない。例えば『鬼の像』といわれるUFO現象は、カメラがある光源を撮影すると対稱の位置にもう1つの光の點が現れるという、カメラのガラスの反射が原因だ」
宇宙人が地球へ來たことはない
宇宙人は存在し、地球には來たことがあるのだろうか。朱進館長の考えはこうだ。「宇宙人は存在する。しかし地球へは來たことがない。もし來たことがあるのであれば、宇宙人の智恵は人類をはるかに超え、影形もなくやって來て、跡形もなく去っているだろう」そして朱進館長は、宇宙人が地球と似た他の惑星に存在する可能性は大いにあるが、さすがに恒星のエネルギーは大きすぎ、溫度も高すぎると指摘する。
そして「銀河系の恒星の數は1000億余りで、恒星を回る惑星は1兆個。そのため銀河系だけでも、地球に高等生物が存在する可能性はわずか1兆分の1のわずかの割合だ」と説明。
朱進館長の解釈では、今までに人類が到著した一番遠い場所は、地球から40萬キロ離れた月で、最も遠くに行った探査機は、1977年に発射されたボイジャー1號だった。しかし約30年で太陽系の1000分の1の距離しか進んでおらず、人類が太陽系以外の恒星へ行くには少なくとも1萬年余りの時間がかかり、もし宇宙人が地球人と同じ知恵だとすれば、地球に比較的遠い星から地球へ來た可能性はほぼ皆無だという。
もし宇宙人が地球へ來る能力があれば、彼らの智恵は人類よりかなり高いと朱進館長。そして彼らに取れば人類は小さなアリのようで、もし人類に興味があれば、完全に気づかれない形で私たちのまわりに隠れているだろうという。そしてもう一つの可能性については「宇宙人は人類と同じ時間には存在していない、あるいは他の理由で沈黙している可能性がある」と語る。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2010年9月1日