全人代代表、西安広播電視臺(tái)アナウンス部主任の孫維氏は今年、「秦嶺國(guó)家公園の設(shè)立に関する提案」「西安咸陽(yáng)國(guó)際空港口岸における外國(guó)人144時(shí)間以內(nèi)滯在トランジットビザ免除政策に関する提案」などの提案をもたらした。
うち前者は孫氏が最も印象深く感じており、リサーチに最も多くの時(shí)間を費(fèi)やした提案だ。秦嶺(秦嶺山脈)は中國(guó)のランドマーク、中國(guó)の南北気候境界線及び重要な生態(tài)セーフティカーテンだ。黃河?長(zhǎng)江?淮河の間に位置し、黃河?長(zhǎng)江と共に「一山二河」地帯をつくる。地理的に「中國(guó)之中」にあり、歴史的に「定鼎之尊」であるため、中國(guó)の「父なる山」と呼ばれる。他にも秦嶺には獨(dú)特な生物「秦嶺パンダ」がいる。これはジャイアントパンダの重要な種であり、獨(dú)特な分布構(gòu)造と進(jìn)化の歴史を持つ。形態(tài)學(xué)や分子生物學(xué)などの特徴を見(jiàn)ると、秦嶺パンダは四川省や甘粛省のパンダと大きく異なっている。パンダの獨(dú)立した亜種であり、ジャイアントパンダ秦嶺亜種と命名されている。
孫氏は昨年、陝西省林業(yè)局から「秦嶺パンダ文化世界広報(bào)大使」に選ばれた。彼女はこれにより、中國(guó)の地理と歴史における秦嶺の重要な地位への理解を深め、當(dāng)然ながら「秦嶺パンダ」と接觸するより多くの機(jī)會(huì)を手にした。詳細(xì)な提案書(shū)を作るため、何度も現(xiàn)地を訪れ秦嶺の生態(tài)環(huán)境とパンダの生存の現(xiàn)狀を調(diào)査した。ここのパンダはすでに彼女と友達(dá)になっている。
陝西省林業(yè)科學(xué)研究院希少野生動(dòng)植物救護(hù)基地にて、孫氏はパンダと近距離で觸れ合い、同じく貴重なトキを目にした。同基地は世界最大のトキ人工飼育基地だ。ここには十分な食料があるため、基地で野生化を行っている多くのトキが付近での生活を好む。また彼女は基地でキンシコウやターキンを目にした。目の前の「秦嶺四寶」により、彼女は秦嶺に関する提案を北京にもたらす決意をいっそう確かなものにした。
北京を訪れた孫氏と代表団のメンバーは、自分たちの提案について意見(jiàn)交換した。承認(rèn)?支持された彼女はほっとした笑みを浮かべた。代表からの承認(rèn)は、提案のため険しい山道を歩き回ったことが無(wú)駄ではなかったと伝えているようだ。