夜の帳が下り、西蔵(チベット)自治區(qū)東部の昌都市の茶葉広場(chǎng)が、イルミネーションで輝いた。魅力的なチベットの民謡が山と谷に響いた。四川省や雲(yún)南省などの茶葉は歴史上、茶馬古道を通じ途切れることなくチベットに入った。昌都は茶馬古道の滇蔵道（雲(yún)南?チベット）と川蔵道（四川?チベット）の合流點(diǎn)だ。

 

　茶葉のチベット輸送には悠久な歴史がある。ガリ地區(qū)噶爾県の故如甲木考古調(diào)査では、1800年前の內(nèi)陸部の茶葉などの実物が見つかった。チベットでも、文成公主がチベットに茶をもたらし、小鳥が茶をくわえチベット王の病を治したという言い伝えがある。

 

　標(biāo)高の高い寒冷地で暮らすチベット族人民は、牛肉や羊肉などの高タンパク質(zhì)?高カロリーの食品をよく食べる。消化を促進(jìn)し油を流す茶が徐々に必需品になった。四川省や雲(yún)南省などは茶葉の主要産地だ。一方が茶を生産し、一方が茶を必要とする。茶馬貿(mào)易は徐々に漢族とチベット族の重大事になった。

　西藏健康茶展示販売センターで、ヒマラヤ聖茶、藏地茶、墨脫茶などの西藏の茶葉がひときわ目を引いている。西藏茶文化協(xié)會(huì)の辜甲紅會(huì)長(zhǎng)は、西藏の茶葉を生産しない歴史は終わり、西藏産の高原茶は本土に販売されていると話した。

 

　「易貢」は西藏語(yǔ)で「美しい場(chǎng)所」を意味する。曲がりくねった山道を進(jìn)み易貢茶畑に入ると、川のせせらぎが聞こえ、緑の茶畑と雪山が目に入る。

 

　1963年に西藏で最初に開拓された茶畑は50年以上で発展し、易貢茶畑は西藏最大の茶畑になっている。西藏の才程副責(zé)任者によると、茶畑は最初、50ムーに試験的に茶の木をを植え、辺銷茶を生産していた。1990年代に辺銷茶と緑茶の大規(guī)模生産を開始し、2010年に紅茶の生産を開始した。ここ2年、ECサイトにネットショップを開設(shè)し、ネット販売が売上高に占める割合は20％に達(dá)している。

 

　近年、易貢茶畑は発展の黃金時(shí)期を迎えている。広東の西藏支援作業(yè)チームが生産販売一體化チームを結(jié)成し、西藏支援技術(shù)者がお茶農(nóng)家に科學(xué)的な栽培を指導(dǎo)し、細(xì)茶と辺銷茶の生産量は2018年の2850キログラムと3萬(wàn)キログラムから2020年に1萬(wàn)500キログラムと7萬(wàn)5000キログラムに増加した。現(xiàn)在、茶畑が生産する茶葉の品種は3種26品種に達(dá)し、雲(yún)霧茶は全國(guó)茶葉博覧會(huì)で金賞を獲得した。

 

　「世界の屋根」のきれいな環(huán)境、獨(dú)特な機(jī)構(gòu)は茶葉の栽培に非常に適している。西藏の墨脫県や察隅県などの地域は茶畑が縦橫に並び、お茶産業(yè)は西藏発展のグリーン産業(yè)になり、國(guó)內(nèi)のお茶業(yè)界で注目されている。

 

　西藏の茶葉の消費(fèi)構(gòu)造も密かに変化している。西藏商務(wù)庁の統(tǒng)計(jì)によると、辺銷茶が西藏の茶葉消費(fèi)に占める割合は98％を超えていたが、2000年以降、紅茶、緑茶、花茶などが流行し、自治區(qū)の茶葉販売量の15％以上を占めている。鉄観音、大紅袍、雲(yún)南プーアルなどの銘茶も高原市場(chǎng)に入っている。

 

　お茶は飲み物だが、それだけではなく、西藏と外の地域の交流、中央の西藏人民に対する配慮、西藏人民の生活の巨大な変化も見屆けてきた。