今年6月に公布された「職務上の便宜を利用して不當な利益を図ることの厳禁に関する中國共産黨中央紀律検査委員會の若干の規定」は、新たな情勢下で、権力と金銭の取引を効果的に取締り、黨幹部に厳格な自律を教育し、権力で私利を図る行為を厳しく処罰するための、タイムリーかつ強力な法的根拠となっている。
制度に基づく腐敗の処罰?防止は、反腐敗?廉潔提唱事業の成功に向けた基本路線だ。
中國共産黨第16回全國代表大會(黨大會)以降、黨中央は「抜本的対策と対癥療法の併用」「総合的管理」「処罰と防止の併用」「予防重視」の戦略方針を堅持し、腐敗処罰?防止體制の構築と整備に力を入れ、反腐敗?廉潔提唱の法整備を最優先課題としてきた。
――黨規約を核心、監督條例を骨幹、関連規定とその他の監督規範を重要な補足とする黨內監督法體系の基本的な整備。03年12月31日公布の「中國共産黨黨內監督條例(試行)」は、黨內監督作業を系統的に規範化する、黨史上初の基本法規である。
――國家公務員の行政行為を規範化し、指導幹部の廉潔?自律を促進する制度の段階的な完備。04年に中央紀律検査委員會?監察部?國有資産監督管理委員會は「國有企業指導者の廉潔従業に関する若干の規定(試行)」を制定。06年9月に中央紀律検査委員會は「黨員指導幹部の個人関連事項の報告に関する規定」を改めて公布し、報告の事項と手順、監督?検査法に関する規定をさらに明確化?具體化した。
――紀律?法規違反に対する処罰制度のたゆまぬ拡充。「中國共産黨紀律処分條例(試行)」の施行から7年近くを経た03年12月31日、中央は「中國共産黨紀律処分條例」を正式に施行した。07年4月22日公布の國務院第495號令「行政機関公務員処分條例」は、行政処分を系統的に規範化する、新中國成立以來初の特別行政法規である。
――反腐敗の指導體制?事業體制面の法制度の一層の改善。04年、國務院第495號令は「行政監察法実施條例」を公布した。05年に中央紀律検査委員會は「紀律検査委員會が黨委員會と協力して反腐敗事業を組織することに関する規定(試行)」を制定した。
05年10月27日には全國人民代表大會常務委員會第18回會議が「國連腐敗防止條約」を審議し、採択した。中央紀律検査委員會監査部は國連開発計畫(UNDP)との協力事業「中國廉潔政治建設」の関連研究事業を引き受け、「中國の現行廉潔政治法の分析」「國外の廉潔政治法制度の研究」「反腐敗の典型案例の分析および制度問題の研究」などの研究成果をまとめた。
中央紀律検査委員會は、法執行の実際の成果を全面的に理解し、法整備事業の成功?問題面を的確に把握し、法整備事業の質とレベルを引き上げるため、立法後の評価作業を積極的に検討している。現在は「中國共産黨紀律処分條例」の立法評価作業を著実に進めているところだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2007年9月27日