質(zhì)屋が人々に人気があるのは、主にその速さと手続きの簡(jiǎn)単さからである。銀行から融資を受けるには、通常25日間必要である。だが質(zhì)屋なら、普通の品物を質(zhì)入れすれば、十?dāng)?shù)分で現(xiàn)金を手にすることができる。自動(dòng)車のような物品でも、一日で現(xiàn)金に換えられる。不動(dòng)産は名義書(shū)換えが必要で、手続きも複雑なので、早くて2、3日、遅くとも半月ぐらいで現(xiàn)金が手に入る。これは資金の回転が急を要する中小企業(yè)にとっては、とても重要なことである。そういった意味で、質(zhì)屋は「ファストフード銀行」とも呼ばれている。 これ以外にも、質(zhì)入れしている期間をうまくコントロールすれば、貸付利率は銀行よりもかなり低い。 | 「改革?開(kāi)放」後、北京でいち早くオープンした質(zhì)屋「阜昌典當(dāng)行」 |
2005年に商務(wù)部(?。─裙膊郡贤枪激筏俊嘿|(zhì)屋業(yè)管理規(guī)則』には、貴金屬や家具、商品、証券といった動(dòng)産を質(zhì)入れした場(chǎng)合、月の利息が貸付金の4.2%を超えてはならず、不動(dòng)産の場(chǎng)合は、月の利息が2.7%を超えてはならない、と定められている。質(zhì)入れ期間を一カ月前後に抑えておきさえすれば、質(zhì)屋の利息は銀行の貸付よりもかなり低くなる。期限內(nèi)に返済が出來(lái)ない場(chǎng)合は質(zhì)流れとなるが、3萬(wàn)元以上と見(jiàn)積もられた質(zhì)入れの物品は、必ず公開(kāi)で競(jìng)売しなければならない。そして競(jìng)売にかかった費(fèi)用と質(zhì)屋からの貸付の元金と利息を差し引いた殘りの金額は、質(zhì)入れした本人に戻すことになっている。 1956年から1987年の三十?dāng)?shù)年間、中國(guó)では質(zhì)屋業(yè)務(wù)が禁止されていた。近年、金融機(jī)関の貸付縮小は中小企業(yè)への貸し渋りを引き起こし、その狀況下で、質(zhì)屋業(yè)は次第に活気を取り戻してきている。特に2008年の金融危機(jī)以降、多くの中小企業(yè)の資金繰りが切迫し、操業(yè)停止や倒産に追い込まれている。世界経済の衰退が生み出した銀行貸付のリスクは急速に拡大し、多くの銀行は次から次に貸し渋るようになった。こうして、質(zhì)屋業(yè)は、中小企業(yè)にとって資金調(diào)達(dá)の最良の選択となった。 「北京典當(dāng)行業(yè)協(xié)會(huì)」(質(zhì)屋業(yè)協(xié)會(huì))秘書(shū)長(zhǎng)の郝鳳琴さんによると、1997年、北京にはたった4軒の質(zhì)屋しかなかった。しかし昨年政府が質(zhì)屋開(kāi)店を承認(rèn)したものだけでも94軒にのぼり、過(guò)去最高を記録した。また、33萬(wàn)以上の民間企業(yè)を抱える北京では、昨年1月から9月の間の質(zhì)屋による企業(yè)への融資は90億元になり、前年同期と比べ71%の増加となった。2008年年末、北京の質(zhì)屋は161軒を數(shù)える。 現(xiàn)在の質(zhì)屋業(yè)の狀況に対し、関係者は「當(dāng)面の質(zhì)屋市場(chǎng)は良好に見(jiàn)えるが、企業(yè)経営のリスクは明らかに増大している。質(zhì)屋業(yè)はリスク意識(shí)をさらに高めて、厳格な規(guī)範(fàn)にのっとって経営を行わなければならない」と指摘している。 |