今年の「両會(全國人民代表大會、政治協商會議全國委員會會議)」に一般の中國人が最も関心を抱く話題の1つが「強力な反腐敗、官僚への厳しい管理」であることが世論調査で明らかとなった。「中國新聞網」が報じた。
中國共産黨はかねてより「反腐敗」を高度に重視しており、中國共産黨第16期第6回中央委員會全體會議では「社會主義調和社會の構築」が目標に掲げられ、調和社會構築の成否を決定する重要な位置に、黨の風紀粛正が據えられた。
今月13日には中國共産黨中央紀律委員會の干以勝?副書記兼秘書長が「誰であろうと、どれほど高いポストにあろうと、黨の紀律と國の法律を犯せば、それだけで厳しい追及と処罰を受けることになる」として、反腐敗への決意を斷固たる口調で社會に示した。各級の規律監督?検査機関は昨年、黨員総數の0.14%にあたる計9萬7260人を黨紀により処分している。
中國は過去1年間に、反腐敗?廉潔提唱に関する法制度の整備で重大な進展を遂げた。昨年は「黨員指導幹部の個人関連事項の報告に関する決定」が施行され、「地方黨委員會委員、紀律検査委員會委員による黨內聴取?尋問実施弁法(試行)」など「中國共産黨黨內監督條例(試行)」関連規定の起草が進められ、「中華人民共和國行政監察法」「中國共産黨紀律検査機関案件検査作業條例」など重要法規の改正作業が始まった。
しかし、腐敗は一朝一夕に根絶できるものではない。抜本的な対策は、腐敗の処罰?防止システムの構築だ。呉儀副総理はこのほど、権力への監督と制約を強化し、責任追及制度を斷固として実行する必要性を指摘、「トップ」に対する効果的な管理の実施を強調した。
「人民網日本語版」2007年2月26日
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