■指導者の視線:民生が主軸
指導者の注目點は何か?2月以降、中央政治局常務委員たちはいくつかの省(直轄市?自治區)を視察し、民意を把握している。中央指導者は何に焦點を合わせているのだろうか?そこから見えてくる両會の焦點とは何か?
(1)「三農」(農業の振興、農村経済の成長、農民の所得増と負擔減)問題。溫家寶首相は2月3、4両日に広東省広州市白雲區江高鎮水瀝村を訪問。「村の事は村民が決定すべきだ」と指摘。耕地を保護し、田園風景を守る必要性を強調した。
(2)実體経済の発展。賈慶林全國政協主席は2月14、15両日に北京市海淀區、昌平區、順義區、西城區、大興區、中関村國家自主イノベーションモデル區、北京経済技術開発區を相次いで視察。「実體経済の発展という堅固な土臺をしっかりと押さえると同時に、中小企業支援策を強化し、零細企業を始め中小企業の健全な発展を促さなければならない」と強調した。
(3)中低所得者向け住宅の建設。李克強副首相は2月18日、上海市松江區で中低所得者向け住宅事業を視察し、長期的に有効な住宅保障の仕組みを整備する必要性を指摘した。
指導層の相次ぐ視察では、民生が主軸として貫かれている。このほか腐敗対策とクリーンな政治の推進、雇用問題、醫療改革、金融の安全、貿易などは指導層の訪問時の重點であるだけでなく、最近の中央政治局集団學習や國務院常務會議などでも頻繁に議論されている。
「人民網日本語版」2012年3月2日