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汚職防止の道 |
発信時間: 2009-06-01 | チャイナネット |
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韓國の盧武鉉前大統領が崖から飛び降り自殺したとの報道は世界に衝撃を與えた。6年前に清廉なイメージで就任した韓國大統領が、6年後には汚職に関わったために「遠い將來に、歴史がわたしに公正な評価を下してくれるだろう」との遺書を殘し世を去った。5月29日には數十萬人の韓國國民がこの「悲劇の大統領」を見送った。(葉小文?全國政協常務委員、『人民日報海外版』「望海樓」欄) 先進國は市場経済の経験に鍛えられ、汚職を防止する成熟した制度と法律を持つと考えられていた。だが最近の金融危機は、金融派生商品を編み出したウォール街のあの卑劣な連中によりもたらされたものだ。英國の「手當亂用」、日本の民主黨代表側近の巨額獻金スキャンダル、韓國の「政財癒著、口利き盛行」と、數々の汚職には、唖然とするばかりだ。先進國も発展途上國も、汚職防止の道を模索している。 先進國の教訓は、制度?法律面の整備を強化することの重要性を後発市場経済國に教えてくれる。制度と法律は1張りの大きな網のようなもので、狹い入り口を前に逡巡する者を遮り、震え上がらせ、誘惑を前に敢えて法を犯そうとする者を捕え、悪事の模倣を戒める。この網は網目が多いほど間隔が密になり、汚職をより困難にする。中國共産黨と中國政府は一貫して反腐敗闘爭に盡力し、固い決意で、顕著な成果を上げてきた。5月22日にも中共中央政治局は、「黨?政府指導幹部への問責の実施に関する暫定規定」「中國共産黨巡視業務條例(試行)」「國有企業指導者の清廉業務に関する若干の規定」を審議?承認した。悪が1尺背丈を伸ばせば、道義はその10倍の1丈背丈を伸ばす。こうした規定?條例は、わが國の清廉な政治制度の一層の完備に役立つものだ。 一方で先進國の教訓は、制度と法律は決して萬能ではないことも私たちに気づかせてくれる。網である以上、隙間はつきものだ。しかも網の外にも網があり、血縁?地縁?學閥?人脈と様々な網が複雑に絡み合うとなれば、汚職はあらゆる隙間を狙って入り込むだろう。 汚職防止には制度に加え、自律が必要だ。制度は人が制定するものであり、制度の順守は、道徳的拘束や信念の保持と切り離せない。信念と道徳による自律は、自らの內心から発する警告の聲であり、制度と法律を、ない時はなく、ない場所はない自己の內的な制約へと変化させることができる。 汚職は必ず起こり得るし、ひっそりと行われる。そしていつも汚職のために無慘に去る者がいる。制度を順守し、自律を堅持すれば、汚職を防止することができるというのが、歴史から導き出される結論だ。 「人民網日本語版」2009年6月1日 |
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